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とある茄子科の日常 2008/9/26
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9月7日

さむい。
どうやら夜中に雨が降った模様。

昨晩、荷物鞄の奥底にあるシュラフを
めんどくさがって出さなかったために、
インフレータマットしいて、ジャケットをかけて寝ていた。

自業自得だけど、さむい。

荷物をひとまとめにできるうえ、防水仕様のタフザックは
大変使いやすいものではあるんだけど、
ひとまとめにするが故、底の方にしまったものは
取り出しづらいどころか、取り出すと全部しまい直しというのは
考えものである。


で、大概寒いために、みんなで朝風呂!
温泉で一番風呂に入れるというのは、気持ちのいいものです。

そして出発。
記念写真を撮らせてもらい、別れを惜しみつつも、
今日起こること、出会うことにまた胸を躍らせます。

快晴の空のもと、気持ちよく走り出します。
この天気のために、2日ほど待機したんだ。
今日は思いっきり楽しむぞ、と意気込む。

まず目指すのは美幌峠。
途中まではジスペケの人とプチミニマスツー。
前を走るジスペケは大変かっこよかった。

立ち並ぶ木々、広がる畑と遠くには山々。
清々しい朝、快調に飛ばします。

美幌峠の頂上!
383.JPG





雲が影を落とす。
この位置からは峠道が見えるので、
この位置にカメラ設置すれば
自分が走っているところも撮ることができそう。
戻るまでカメラが無事なら。


美幌峠からは、屈斜路湖が望めます。
379.JPG





なんか真ん中に島がある。
名前はそのまま、中島。

384.JPG





なんか石が積まれてる。
三途の山か。

385.JPG





外国かと疑うほどの壮大な景色。


素晴らしい景色をいただいて、ほくほく。
と、早くも後楽園で一緒だったバルカンの人と再会。
彼は良いカメラを持っていたので、
景色もうまく切り取れるんだろうなぁ。


せっかくの快晴、できるだけ走りたい!
自然と急ぎ足になってしまう。

次の目的地、摩周湖を目指します。
峠をすいすい下る。
そのまま屈斜路湖岸を通るのですが、
聞いていた話では、この辺は温泉がたくさんある模様。
せっかくなので、どこか拾っていきます。

確か、ツーリング動画で見つけた、
公園の池と見紛うぐらいとんでもなく開放的な温泉が
ここにあったはず。
マップルに載っている、それっぽいところに停まります。

ここでまた出会いが。
僕と同じタイミングで、青いZZRの人がやってきた。
どうせ目的は同じだろうと、挨拶し、話しかけてみる。

するとこの人、近くの温泉が清掃中で利用できなかったので、
こちらへ移動してきたとのことで。

二人で軽く話しながら、温泉へ歩きます。

ドォーン
389.JPG





えっ

えっ

これ温泉?


隣に簡易脱衣所もあるし、
ちゃんと周りから見えないようになってる。
でも、対岸のキャンプ場から丸見えですことよ?

二人で戸惑いつつも、面白さの方が勝る。
ヒャッハァ!衣服は束縛だァ!
37956c4f.jpeg





反省も後悔もしていない。
一応ケツは隠しました。

二人いることの強み。お互いにポーズ撮ってパシャー。
今にして思えば、なんでタオルを腰に巻かなかったのかと。

というのも、そんなこと考えられないぐらいに、
湯温がバカ高かった。
あまりにも、あまりにも熱い。
この写真を撮るだけでも大変な苦労をしたのです。
とりあえず写真を撮り終え、入ることは諦めます。
硫黄のそれらしい匂いもするし、惜しい。

服を着ていると、30代前半ほどの中国人夫婦がやってきました。
必死に、アツイヨ!アツゥイヨ!と伝える。
伝わったか伝わらずか、服脱ぐ前に
旦那さんが手で湯温を確かめる。びっくりしていた。
だから言ったじゃないの。
しかも、熱いっつーのに、奥さん水着姿になって足つっこむ。

和やかに笑ってると、今度は老夫婦があらわれた。
管理者なのか常連なのか、よくわからなかったけど、
ここに詳しい人であるらしい。
何か知らんけど、温泉が入ってくるところ?
を土嚢でせき止めとかないといけない?だかだったらしく、
果たして僕らがそれを知ったところで、
1,2時間ほど待たないとまともに入れないんだそうだ。
「こりゃあだめだ。はいれねえ」とおじいちゃん苦笑い。

しかし朗報もアリ。
しばらく歩いたところに小屋があり、そこの温泉は
丁度いい温度だそうだ。
ZZRの人と、嬉々としてそちらを目指します。

しばらく歩いて到着したのは、古臭い小屋。
秘境の温泉っぽいよ!いいよいいよ!

こちらは木組み、広めの浴槽で、さらに結構深い。
下は岩や砂やら。すのこ?みたいなのが沈められているので、
それを足場にします。

湯温は少しぬるめ。硫黄の香りもちゃんとします。
こいつぁいいやと二人でのんびりしていると…
先ほどの中国人夫婦も、こちらへやってきたようで。
脱衣所から中国語が聞こえてきます。

ご夫婦、さっき水着だったので、やべー僕ら裸だけど大丈夫か?と
ちょっとあわてる。



お二人さん、まっ裸。
(   д )              ゜゜

僕ら二人して、一瞬凍りつく。目が泳ぐ。

タオルで隠しもしない。恐ろしいほどに堂々としている。
この日本文化の理解度。

とにかくまあ冷静を装う。
奥さんをちらちら見たりしていませんよ、本当ですよ。
いや本当に…言いがかりつけられても困るので…

で、二人で脱衣所に戻り。
ZZRの人「いやー、すごかったね。」
僕「いいもの見れましたね。」

男という生き物は本当にバカですね。
楽しいです。


しかしここで終わらないのが北海道ミラクォ。

スミマセン!と片言の日本語で呼ばれる。
旦那さんの手にはカメラ。
おい、あんたまさか。

旦那さん「カメラ…シャシン…オネガシマス」

位置的に近いところにいたせいなのか、
若い僕に譲ってくれたのか知らないが、
僕が撮ることに。

再び風呂場に入り、入浴中のご夫婦を撮影。
なんだこれ。

まああれだよね。
北海道だし。(?)

嬉しそうに感謝の言葉を連発する旦那さん。
思いっきり日本語で、どういたしまして!と返事する僕。

ZZRの人「そこはyou're welcomeでしょーw」
ぐうの音も出ない。


いやあ、まさか本当にこんなことがあるとは。
ZZRの人と盛り上がりつつ、温泉を後にします。


駐車場に戻ると、またも再会が。
一人は、今日二回目のバルカンの人。
彼も温泉目的で、中国人夫婦が入ってたよ!と伝えると、
まじで!?と嬉しそうに走っていきました。グッドラック。

二人目は、なんとこの旅行を始めたばかりの頃に泊まった宿、
カニの家で出会った、オフ車乗りのおっさん。
あちらさんも僕のことを覚えててくださり、
こんなこともあるもんだねぇ、と談笑。

三人目は僕ではなく、ZZRの人の再会。
前日の宿で一緒だった女性らしい。
彼女もまた、近所の温泉が清掃中だったために
こちらへ来たとのこと。

屈斜路湖すごいな。
ここだけでいろんなことがありすぎた。


思いのほか長居してしまった屈斜路湖。
ここからは摩周湖を目指して走ります。

で、ここでZZRの人ともお別れ…かと思いきや、
彼も目的地が一緒!というわけで、ようやくそれらしいマスツー!

といっても、摩周湖はすぐ近くなので、あっという間に到着。
ここの駐車場、直前にきっつい登り坂。頑張ってくれエスト…


さて、摩周湖。
霧の摩周湖として有名ですね。
なんでも、晴れた摩周湖を見てしまうと、
婚期が遅れるんだそうな。
394.JPG





ヒィィーッ


…実際見てると、婚期がどうのとか
すごくどうでもよくなる景色でした。
湖面が素晴らしく美しい。
397.JPG





これは見とれるわ。

売店で適当に昼飯。
いももちやら、牛乳やらで軽く済ませる。

早いもので、折り返しもとうに過ぎた旅。
売店を見ると、そろそろお土産を連想し、切なくなります。


そして、しばらく行動を共にしたZZRの人とも、ここでお別れ。
駐車場の係員さんに写真を撮ってもらい、出発します。

途中の分かれ道で、手を振りながらそれぞれの道へ。
楽しい時間でした。


結構時間が押しています。
それでも、今日一番の目的地がまだ残っています。
少々急ぎ足で向かいます。

その目的地も、北海道ツーリストなら大抵ご存知の名所。
神の子池です。

そこに向かう途中、低めの山に
「牛」
の一文字。
うまく撮れなかったので写真はないけど、ググったら出てくるでしょう。

のどかな道を走り、神の子池の看板を発見。
入り口は…もうダートは勘弁してください…

まあ、ここのダートはどこより最初に知っていたけども。
今まで出会った人からも、「思ったより短い」と聞いていたので、
楽観視していました。昔より整備されたとも聞いたし。

ダートはダートでした。必死にニーグリップぎゅー。
対向車が素晴らしく怖い。これ車二台は結構つらいぞ…

冷や汗かきつつ、無限に思えるダートを制覇。
その先には、最高のご褒美が待っていました。
432.JPG





幻想的な場所でした。
水のあまりの透明度に、底から湧くのも確認できる。
日が雲に隠れればまた見え方も変わる。
時間によっては、木々の影でまた見え方も変わるんだろう。

しばらく立ち尽くす。
ハッとしたように写真をバシバシ撮る。

北海道の写真は、ネットや雑誌でいっぱい見てきた。
でもやはり、この目で、直に見るのは、全然違う。
分かってはいたけど、感動する。


ひとしきり堪能して、池を後にする。
すると、ここでまた再会。ジスペケの人!
彼もまた、涙目になりながらダートを走ってきたという。
共感を覚えつつ、再開を喜び合う。

彼も、僕と同じく根室の方を目指す予定らしいので、
明日以降また再会できたらいいね!と別れる。



最後の目的地は、宿泊地でもある開陽台。
ここもまた、ずっと訪れたかったところです。

またひどく急な登り坂。明らかにきつそうなエスト。とほほ…

なんとか駐車場に到着。してぎょっとする。
遥か上まで続く階段…キャンプ場はこの上。
クソ思い荷物を、上まで持っていかないといけない。
顔真っ赤にしながら階段を上る。
普通の観光客がじろじろ見てくる。ヒィー

なんとか頂上に到着し、荷物を置く。
受付がいるかも、と売店へ行って話を聞くと、
なんとバイクで登ってこれる道があるそうな…
なんたるくたびれ損…
ただ、オフ車じゃないときついかも知れないらしい。
もう荷物は運んでしまったし、バイクはそのままにすることに。

そのまま売店で、名物らしいハチミツソフトをいただく。
牛乳ソフトにハチミツがかかっている。そのまま。
味も想像通りではあるけど、想像以上においしい。


さて、ここ開陽台は、割かし低いところにあるにもかかわらず、
周りの景色が360度開けて見える。
地球が丸く見えると有名な展望台です。
440.JPG





北海道らしい景色がずーーーーっと広がる。
少し雲が多めなのが残念ですが、
雲の隙間から差す光がまた神々しい。

が、ゆっくり写真を撮ってもいられない。
小さい羽虫が恐ろしいまでにたくさんおりまして…

展望台を降りると、予想GUY。
またもジスペケの人と再会。
適当なテーブルでゆっくりします。

ここにきて再開率が狂いまくっております。
やっぱり、目的地が重なりやすいためか、
北海道での再開率は高いようで。

まあ、何度経験してもうれしいものです。


彼と別れてから、テント設営。
しかし、けっこういい時間にもかかわらず、人が少ない…

ここでクマが出現し、キャンプ禁止っていう話も結構あるようで、
人が少ないとなんとも心細い。

しかしジンギスカン。
近くのセイコマでまたラム肉と野菜詰め合わせを買い、
お酒も合わせて楽しみます。
後始末はしっかり。クマ相手にゃ意味ないだろうけど。

ここは、星空の素晴らしさも有名。
が、残念なことに雲がモクモクと増え、
ぽつぽつと雨すら当たる始末。

天気予報では、深夜から晴れる予報らしいので、
アラームをセットし、とりあえずは寝ることとします。


とても詰まった1日を振り返りつつ、
情緒あるテントの明かりに照らされ、
明日のルートを考える。
何度過ごしても、キャンプの夜はいいものです。


星空に期待しつつ、就寝。



今回はおバカかつ長かった…
つづく…
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9月6日

そろそろオイル交換しないといけない時期。
変わらず、どこ行っても雨の予報だったので、
この日は観光はお休み。

北見に赤男爵があるそうなので、
そこでオイル交換してもらうことにする。

…のはいいのだが、まっすぐ向かうと
すぐに北見についてしまい、さらにいうと
北見周辺はいまいち見るものがなさそう。

よく調べてないからこんなこと言ってるだけで、
ほんとは観光地もりだくさんだったらごめんなさいですが。

なので、また少し北上し、
スルーしてきた興部を目指します。

興部には、某ツーリング動画でも登場した、
ノースプレインファームというレストランがあります。
ここでハンバーグ食べるのが目標。

365.JPG





ノースプレインファーム。
牧場経営だったかいな。忘れたけど。

ここでハンバーグを食べる。
すげーうまい。
しかも牛乳がおかわりし放題で、
これでもかと流し込む。
すげーうまい。

さらに、興部はソフトクリームで有名らしく、
ここでも強調して書かれていたため、
せっかくだし食べる。
すぐに溶けてしまうのがいいものである証拠だとか。
すげーうまい。

ただ、食べすぎた。飲みすぎた。
若干気持ち悪い。

ファンシーなお店に野郎一人と、
場違いも甚だしかったけど、
ここは来てよかった。


さで、モクモクと雲が出てきたところで、
急いで北見を目指します。
もう通るのも4回目ぐらいの道を走る。

途中、今晩泊まる宿を予約。
本日は、美幌温泉後楽園に宿泊。

名前だけ聞くとすごく高級そうだけど、
そうでもないそうで…まあこれは後程。

ライダー用宿泊プランは、
温泉の休憩所で寝泊まりという簡素なもの。
それでも、1200円で温泉入り放題なうえ、
畳で寝られる。自販機は目の前だし。

まあ結局ここも予約しなくていいということで、
北見を目指します。ひた走る。


北見に入ったあたりで、急に信号機が増えだす。
建物も増え、都会感が出てきます。

しかし今まで信号機レスで走ってきたため、
もはや信号機の存在にすら違和感がある。

速度を落とし、車だらけの中を走り、レッドバロン発見。
オイルとオイルフィルターを交換してもらい、
時刻は5時過ぎぐらい。
あんまり腹は減ってないけど、そろそろ晩飯にしないと。

そこで、地元で大人気らしい回転ずし「トリトン」へ行くことに。
一人回転ずしという、これまた初めてな体験をここでします。

元気な声で、「おひとり様ご案内いたしまぁぁあっす」
と案内され、カウンター席に着く。ホロリ。
すると、板前さん…でええんかな、が
本日はご来店ありがとうございます!と丁寧に歓迎。
サービスの行き届いた店でした。
味も、すげえうまい!ってわけじゃないけど満足。

赤だしとかもあって1000円ちょっとぐらいかかったけど、
北海道で寿司食えたのでよしとする。

意気揚々とバイクに戻ると、ポツリ。
ポツリポツリとたてつづけにあたる。
急いで準備して、走り出す。まだ間に合う!
時間的にしょうがないけど、こういうときに限って
車が多く、思うようにすすめず…
それでもギリギリ間に合い、本降りになる前に北見を脱出できた。


暗くなる前に、美幌後楽園に到着。
…なんか、結構ぼろいぞ…
すごく昔っぽい看板というか。

受付を済ませ、重い荷物を休憩所まで運ぶ。
と、先客が。チャリダーの高校生と、
GB400とまた珍しいバイクにのる大学生。
僕と同じように、バイクツーリングの経験が無い人たちで、
今までの道のりや情報、身の上話で盛り上がる。

話し込んですっかり暗くなったころ、さらに二人、来客が。
バルカンのお兄さんと、GSX-R1100とこれまた珍しいお兄さん。
二人とも社会人の様子。
今晩の宿泊地に困っていたバルカンの人を、
ジスペケの人が助けて、ここに来たそうな。

せっかくなので、みんなでお酒を飲みます。(高校生を除く)
追加組ふたりが関西の出身で、話もまー面白い。
やいのやいの盛り上がりながら、温泉にも突撃!

温水プールかと思うほどにぬるい露天風呂に
さんざんツッコミ倒したり、
たまたま一緒に入ってたオッサンとも喋ったり、
よくわからないけど楽しい時間でした。

風呂あがり、コーヒー牛乳を一気しつつ、
また話に花開く。
なんとバルカンの人、ニコニコの中曽根オフ兵庫にて
水色をやっていたそうで!!
大興奮しつつ話を聞きます。

と、気づくとチャリダー高校生がソファで寝落ちているではないか。
今晩の内に集合写真撮っときたかったな、と僕が言うと、
全員がソファに集まりだす。
バルカンの人はチャリダーの横で白目向いて寝たふり。
というかもう死んだふり。
あとの二人も、ソファ横で素晴らしい表情を作ってくれ、
ゲラゲラ笑いながら撮影。

寝る間際まで喋りたおし、知らない間に寝入っていたようです。
クリオネに次いで、ここの夜も楽しかった…

この日は全然写真撮ってなかったな。

怒涛の観光地巡りの、7日へ続く。
9月5日

相変わらずの雨模様。
この時はまだ、雨を楽しめる余裕がなかったため、
晴れ間を探して走ることに。

予報によれば、網走の方だけ晴れるとのこと。
しっかりと乾かした各種装備を、また濡らすんかいな…と
少々落胆しながら、荷造り。

CBR600RRのおっさんと少し話して、
お互い気を付けて、と出発。
244号を北上し、ほぼスルー状態だった網走を目指します。

この時はまだ、網走に戻るのは単に晴れてるからで、
特にこれといった期待もしていなかった。
いい意味で裏切られるとは思いもせずに。


斜里町に差し掛かるあたりで、太陽が顔を出した。
灰色の分厚い雲も散り散りになり、
走っているうちにほぼなくなる。

と、風がひたすらに強い。
ついさっきまで雨だったので、少々寒い。
風に耐えながら走り、心残りだった名もない展望台に到着。

336.JPG






唖然。
本当に北海道は素晴らしい眺望ばかりだ。
晴れることへの感謝が尽きません。

ここでおっさん二人組と出会い、僕の来た方向へと
これから向かうつもりらしい。
結構な雨であったことを伝えると、やっぱりかーと
あらかじめ考えてあった別ルートに向かうことにした模様。
少しは役に立てたのであろうか。

二人組と写真を取り合い、見送ったのち、
強風の中を僕も出発。

334.JPG






いやーいい景色だ。
並ぶ木は防風林だろうか。どこもこんな感じだった。

途中、小清水原生花園に立ち寄り、
ハマナスの花を眺めたり、桜餅ジェラートに舌鼓を打ったり。
これは絶品でした。ふわっと桜っぽいフレーバー。
もう一つのはハスカップ。
342.JPG











さて、せっかく網走に戻ってきたのだから、
今晩の宿はあそこにしよう。
と、考えていたところへ向かう。

343.JPG





今日の宿。

汽車の客室を少しいじり、RHとしたものです。
北海道にはこういった形のRHが多く存在し、
一回は泊まってみたいなと思っていたわけで。

隣の喫茶店で宿泊手続きをします。
と。
オーナーが言うに、一部の心無いライダーの
悪質な利用の仕方や、経年劣化などの理由により、
市の命令で利用不可となったらしい。

なんとも残念な話です。
今年のマップルにはまだ載っているので、
つい最近の話なんでしょう。

昼食だけ、その喫茶店で手作りハンバーグをいただきました。
たいへんおいしゅうございました。
散策に向かいます。

女満別。
345.JPG





メルヘンの丘めまんべつ
という看板を見たときは、ちょっとポカン顔でしたが、
美しい景色なのは間違いありませんでした。
ここは撮影ポイントらしく、他にも車が続々と停まっては
お高そうなカメラで写真を撮る人がいっぱいいました。

お次、オホーツクシマリス公園。
なんでも、シマリスとふれあうことができるそうで。
なんかおすすめされてるスポットだったので、拾うことに。
野郎1人だがな!!

妙に入り組んだ道をくねくね走り、やっと到着。
受付のお姉さんに、一人ですと伝える。
恥ずかしさよりも切なさが上である。
気持ち不思議そうな表情のお姉さんに説明を受け、
エサ代込の入園料を支払う。
いざ、シマリスの園へ!

なにこれかわいすぎる
352.JPG





たまたま手に取った軍手が
中指ないとかいう突っ込みどころはさておき。

ここのリスは、人間に慣れまくっているため、
エサくれるものだとわかっており、自分から近づいてくる。
そのため、踏まないようにすり足で移動するようにと注意を受けた。

エサを手に取り、しゃがむと、
四方八方から我先にとリスがすっとんでくる。
気づいたら足に登るわ肩に乗るわ。
自然と一体になってる感がやばい。

そして手に乗ってエサをもふるリスがかわいい。
家族連れやカップルの中、一人でニヤニヤする
危ない人に見えたかもしれないが、仕方ない。かわいいもの。

あっという間にエサはなくなったが、リスは結構寄ってくる。
一人でも大変楽しいところでしたとさ。

最後に、夕日を見にサロマ湖へ。
北海道はどこも夕日が美しい。
旅情をそそります。

また少し涙目になりながら、宿に帰り就寝。

続く。
9月4日


6時ごろ起床。
今回は、他の皆さんがかなり早めの出発で、
起きた時点ですでにいない人や、準備ができている人が多かった。
のそのそと準備して、ロビーで無料のコーヒーを飲みながら
チャリダーさんと今日のルートについて話し合う。

天気予報によると、くもり所により雨。
外を見ても、まるで出発を呪ってくれているかのような
どんよりとした曇り空である。

とはいえ、あちこちを見て回りたいこの旅。
それぞれの宿を拠点とし、近場を見て回る人もいたが、
やっぱり走っていたい。

いつもより涼しい曇り空のもと、見送りを受けて出発。
チャリダーさんの後に出発したので、途中で追い越す。
思いっきり手を振りあって、少し悲しくも、
大きい充実感を胸に走り出します。

さて、順当に行けば、やはり目指すのは道東、知床峠。

まずは、マップルにも載っている、名もない展望台を目指します。
斜里からすぐのところにあるそれは、木製の、
いかにも手作り感がすごい展望台。
長い下り坂から地平線まで、ずっと道が続く景色。
晴れていたらもっと綺麗だったろうなぁ、と口惜しむ。


海沿いを行き、次は有名なオシンコシンの滝を目指します。
ここには昔、看板猫がおり、観光客から愛でられ
親しまれていたそうですが、数年前に亡くなったようで。
木の彫刻が置いてありました。
322.JPG323.JPG










さすがに観光客が多い。
見物もそこそこに、走り出します。

日が出ていないと、さすがに少し寒い。
ちょこちょこ休憩をはさみながら走る。

その休憩のひとつ、道の駅ウトロシリエトク(だったかな)にて、
鹿バーガーを食べる。
特にくさみもなく、これといったうまみもなし。ズコー
知らないで食べたら、何の肉かはわからないけど、
少なくとも食べたことのある牛や豚などとは違う、
とわかるぐらいものでした。

ゴジラに見えるゴジラ岩なども軽く拾いつつ、
いよいよ知床峠に入ります。

カムイワッカ湯の滝も行きたかったのですが、
なんかクマ出没がどうので行けるか怪しかったので、
とりあえず知床五湖を目指します。

普段ならば、クマ対策のレクチャーを受けることで、
知床五湖すべてを見ることができるそうですが、
クマの目撃報告多数により危険なため、
高架木道のある一湖しか見られないという状況。

しかも、場合によっては、高架木道からクマが見えるそうな。
まあ、鹿しか見られなかったけども。
野生をわりと間近で見ることができたので、いい経験にはなった。
しかし、さっき食べた鹿バーガーを思い出す。
あのつぶらな瞳である。

鹿の繁殖がヤバイという話も聞いたので、
それに一役かったと思うことにする。
あ、湖はきれいでした。
湖だけでなく、知床連山などの眺望もグンバツ。
ただ、結構な距離を歩くうえ、ここに限って
素晴らしく晴れたため、暑いのなんのと。汗だくで往復。

駐車場へ戻ってくると、見覚えのあるバイクが…
ここでなんと、クッチャロのキャンプ場で一緒だった
GSX-R750の人と再会!!
偶然僕のバイクに泊まったバッタの撮影会したり、
風邪ひいてティッシュかったけど多すぎたので
おすそ分けしてくれたりと、再開を喜び合う。

いい時間なので出発。
三度目はないだろうと思いつつも、また会いましょう、と別れる。
もう会えないと思うから、会えた時はうれしいものです。


知床峠を走る。
ここでは、いたるところにクマ注意の看板を見る。
しかし、道に現れたのはキツネだった。
やべー、やっぱかわいいなオイ
下り坂の途中だったので、バイクから降りての撮影はできず。

しかし逃げない。
車の人からエサもらってんだろうなぁ。
と、そこへ一台の車が。
キツネを見て、僕の前で停まる。
すると、なんとキツネは車の方へ寄っていくではありませんか。

かわいいんだけども、何匹も轢き殺されたキツネを見てきたし、
切ない気分になります。
エサやる人のおかげで、こうやって間近で見れるんだけど。

知床クマセンターで立ちごけし、顔真っ赤にして起こしたり、
熊の毛皮触ったりして、いよいよ知床峠頂上へ。

さあ、もうすぐ頂上だ!
といったところで、ポツリと雨が当たった。

ここまでずっと晴れだったので、完全に天気をなめていた僕は、
まあ少ししたら止むんじゃね、と楽観視して走る。

するとどんどん霧が濃くなり、雨もひどくなり…
怖いやら寒いやら、震えながら走る。

知床峠頂上に到着。
霧でなんも見えんし、寒い。
急いでカッパを着込むも、寒い。
荷物だけでもパッキングしといてよかった…

下り坂はもう地獄。
ひたすら寒さと視界の悪さに耐えながら走ります。
泣きそうになりながら、羅臼道の駅に到着…

中に入って温まりたいけど、びしょ濡れだし、
カッパもどうしたものか…と思うと、気が引けた。
宿の予定も特に考えず、また出発。

が、中標津手前のあたりで、いよいよ寒さに心折れる。
適当なところで、近場の宿を探し、もう入ることにする。
時刻は15時ぐらい…

とにかく温泉に入りたかったし、いろいろ乾かしたかったので、
個室でドライヤーも使える、温泉もあるということで、
中標津のトーヨーグランドホテルに決定。
北海道は温泉に困らないのでいい。

ガタガタ震えながら一目散に宿をめざし、到着。
すぐに靴やグローブを乾かし、服やカッパを干す。
温泉に浸かって、冷えた体を温め、癒す。

さすがに雨をなめすぎていました。
こうまで疲れるものとはまったく思っていなかった。
しかも、カッパがほとんど機能しない。
ざる警備もいいところである。ずぶ濡れ。
まあ、ケチって登山用のを流用してるせいだろうけど…

ホテル内でカニみそラーメン食べて、もっかい風呂入って、
早めに就寝…
9月3日

今日も早起き。
北海道に来てから、寝る時間が遅くても
目覚める時間が早いので、単純に
睡眠時間が削れていく。
しかも得意の二度寝が全くできない。
これが少しずつ響いてくることとなる…


一緒に語ったお二人に別れを告げ、
一番にキャンプ場を出発。
何せ遅いもので…

GSX-R750の人は、向かう先が同じようなので、
道中また会えたらいいね、と話しつつ。

今日もいい天気。
お気に入りの音楽を流しながら、
気持ちよく海沿いを南下していきます。

…しかし、日本海側と比べてなーんにもない。
海沿いの変わらない景色がずっと続く。

気持ちいいんだけど、さすがにそろそろ出始めた
疲れもあって、運転中ウトウトし始める。
ガムかんだり、道の駅に立ち寄ってストレッチしたり、
工夫しつつ走るが、何回か意識が薄らいだ。
よく生きてた…

オホーツク海道を南下。ずっと南下。
312.JPG










網走手前当たりの道の駅。
オホーツク流氷館とやらがあり、
なんでも流氷体験ができるとのことだったが、
流氷体験ってなんだ?という疑問より、
入館料の高さに対する恐怖が勝ち、スルー。

このカニの爪モニュメントは、流氷館すぐのところに存在。
すげえでかい。

付近は、なんだか子供を連れてくるにはいいカンジのスポットで、
家族連れで来ている方もたくさんいた。
その中を一人でとぼとぼ歩く。
なんともいえない寂しさに襲われつつ、ここを後にします。


なんにもないので、ひたすらに走る。
サロマ湖あたりに着いたのは昼ごろ。
ここで、ホタテバーガーを食べながら、
今晩の宿を決めます。

ホタテバーガーは、そこそこの大きさのホタテが
ひとつまるごと揚げてあり、それを特製ソースで
しあげたもの。うまい。

今晩は網走を少し過ぎた斜里町にあるRHにしよう。
と電話予約しようと思ったが、HPに載っている
電話番号にかけても、現在使われていないメッセージが…

最新版マップルにも載ってるところが急につぶれた…?
そんなまさか、と併記されていた温泉の電話番号にかける。
すると、なんか普通に番号を教えてもらえた。
なんだったんだ。

気を取り直して電話。したが、
ここは予約とっておらず、先着順だそうな。ズコー。
というわけで4時前ぐらいには到着することを強いられた。
実際そんな必要はまったくなかったとわかるのは後程。

せっかくここまで来ているので、能取岬は回収しておきたい。
携帯ナビで距離と所要時間を見ると、ちょうどいいカンジ。
少し飛ばし気味で能取岬を目指す。
314.JPG





涼しい森林道路を抜けて、一気に広がる視界。
しかしどうも北海道は、目的地直前に
ダートや急な坂道が待ち受けがち。
だからこそ、たどり着いた時の感動もひとしおだけど。

気持ちのいい岬でぼーっとしていると、おじいさんから声がかかる。
サロマ湖の昔と今について教えてもらった。
殆ど覚えてないけど、へぇー!と驚いたことは覚えている。
どうしようもなくバカである。

景色を堪能し、出発。
ここからはまっすぐに目的の宿を目指します。


途中、迷ったと思ったら迷ってなかったという
当時は幻術にはまったような気分だったけど
今思い返すとただのアホな勘違いをしつつ、
ライダーハウス クリオネ に到着!

って、また入り口ダートかーい!!
工事中…ってなんだいバカいうんじゃないよ!!

顔真っ赤にしながら、必死で奥へ入っていくと、
RHの人に迎えてもらう。

荷物を中に運ぶのを手伝ってもらえた。
まじかい!!そんなRHあんの!?と感動。
しかもきれいなおねえさん。申し訳なさMAX。

受付を済ませる。
現時点で何人ぐらいいるか聞いたら、まだゼロだそうで。
全然焦る必要なかったやんけ。
まあ、そろそろ洗濯物も溜まってきていたので、
まとめて洗ってしまうにはいい時間ができた。

ここクリオネは、キャンプ場とRHが併設されている施設。
古くてちょっと小汚い(本人談)部屋が500円。
新しいログハウスで布団付きが1000円。
迷ったけど、後者にしました。洗濯機や
コーヒー飲み放題とかあったし。

で、晩飯に1000円ですきやき食べ放題パーティーがあるらしい。
1000円か…とちょっと躊躇ったけど、冷静に考えれば破格である。
こういう時貧乏な考え方は損だ。
この時僕が惹かれたのは、食べ放題よりも交流の方である。
日によってメニューは違えど、こういうパーティーは
よくやっているらしい。で、そのたびに結構な人が集まるそうだ。
期待半分、不安半分で1000円支払う。

新ログハウスの方は、小さい浴槽だけど源泉かけ流しの
モール泉?だったかがあった。
洗濯物をぶち込み、ひとっ風呂浴びることにする。
いかにも温泉らしい温泉で、温度はぬるめ。
ゆっくりと疲れを癒し、あがったら洗濯物を乾燥機にぶち込む。
旅してるっぽいなぁ、とまた感傷に浸りながら、荷物の整理。

そんなこんなでうだうだしていると、少しずつ宿泊客も増えてくる。
乾燥機は別棟の安い部屋側にあるので、わざわざそちらに
移動しなくてはならないのだが、安いだけあって
人はこちらの方が多い。

と、ここで宗谷岬で見た人と出会う。
旧車の新車に乗ってるおっちゃんと話していた若者だった。
彼もまたBMW乗りで、言い音しそうなバイクに乗っていた。
しかも、彼の母親は僕と同色のエストレヤ乗りらしい。
バイクの方向性が似通った人に出会えて感激。
エストレヤに合う、いい音のマフラーなど教えてもらった。

もう一人、もう一人と話に巻き込まれていき、
ホクレンフラッグの話や天気の話、札幌に出た熊の話など
わいわいやっていたら、いつのまにかいっぱいいた。
しかも、RHの人が鯛やら鮭のあらを使った味噌汁を作っていて、
その場にいた人におすそ分けしてくれた。
OHUKUROの味。

一旦洗濯物をしまいに戻ると、こちらにも人が増えていた。
院生チャリダーと、風邪っぴきライダー。
これまで通ったルートや、これからのルート、
キャンプ道具に関するあれこれなどで話し込む。

チャリダーさんは、荷物を極限まで軽くするために、
キャンプ道具も工夫していた。
見せてもらったテント(収納状態)は、驚異の小ささで、
その分お値段もなかなかだったらしいけど、納得の一品である。
シュラフももちろんコンパクト。自分のを見て笑った。

時刻は19時を迎え、いよいよすき焼きパーティーの時間!
わいわいとすでに人が集まっており、1テーブルが6人分のキャパ、
それが4つ。結構埋まっていたので、20人はいただろうか。

風邪の人のように、参加しなかった人もいたので、
皆集まってたらえらいことになってたと思う。

同じテーブルには、年が近い二人(チャリダーさん含む)と
少し上の人が二人。
参加してた女性客は1人、しかも外人かつ京大生。
よくもまあ野郎の園に挑戦したものだ。

みんなお酒も回ってテンションアップ。
雨だった予報も完全に外れ、星空が綺麗。
バカ笑いしながらすき焼きを楽しみます。

終盤、近所の人が遊びに来る。
ビール持って現れたおっちゃんに、おっさんの酒は断れません。と
どんどん飲まされる。すき焼きで腹いっぱいのところにさらにビール。
年の近いホーネット乗りの子が一人脱落。

合コンでバイク乗ってることを言うとマイナス心象だから隠す、
という人がいて、その話題で軽く盛り上がる。
なに?ゲイなの?とか、わけのわからない方へも盛り上がる。
とにかく楽しかったなぁ。

焼酎も出てきて、ひたすら飲んで笑って。
小学校の先生が謎キャラで、悪酔いして
めんどくさいを通り越して面白かったり。

0時、後片付けはちゃんとして解散。
この北海道ツーリングで、一番楽しい夜だった。


おっさんに聞かれた、なんでバイク乗ってるの?という質問。
今でも考える。
実際、あまり好まれないであろう乗り物。
一番に浮かぶのは、危ないということ。

多分、バイクブームの時に先人が攻めすぎちゃったために
バイクに対するイメージが悪くなったんだろうとは思うけど、
確かに北海道でもみなさん命捨てがちだし、
否定はできない。どころか、僕だって基本的に危ない乗り物だと思う。

それでも乗るのは、バイクかっこいいと思うし、
風切って走るのは気持ちいいし、
景色がより綺麗に見える気がするし、
達成感があるし、
より人との交流が楽しいし…

ただバイクが好きだから、だと思う。
それでいいと思うんです。


量が多いので1日分のみ。次回へ…
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プロフィール
HN:
tomato
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1991/03/23
趣味:
バイク 旅行 音楽鑑賞
自己紹介:
社会人一年生。


旅行が好き。手段は問わず。
神社仏閣や、日本の原風景が好み。

バイクが好き。レトロチックなやつ。
Brough Superior SS100は、
この世で一番カッコいい。
愛車はエストレヤRS(01年式)

ゲームが好き。
UO@飛鳥
禅都在住。ハウジング最高!


絵:ぼるさん
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