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とある茄子科の日常 2008/9/26
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9月1日

少し肌寒い早朝。
朝食を食べずに出発する人の見送りに、
結局全員が早起きする。

なにせこの人が、見たことない感じのバイクに乗っていたため…
ドゥカティのDIAVELという、タイプがよくわからないもの。
ナンバープレートがリアフェンダーではなく、
なんとスイングアームから伸びた何かしらにマウントされてる。
インド人見たことない。

大きすぎず、かつ迫力のある排気音を見送って、
朝食をいただきます。
手作りパンのトーストとか、昨日の夕食に引き続き
大変おいしゅうございました。

今日はどこを目指すとか、今日帰るとか、
朝の連続ドラマ見たりとか、登山は良いとか、
北海道の紅葉は早くきれいとか、
このルートならダム見に行けるね!とか…
いろんな話をします。

その後、宿のオーナーに記念写真を撮ってもらい、出発。
まずはCBR1100F乗りのおっちゃんを見送る。
大きなカウルに、いっぱい虫をくっつけていた。
コレクションと言い張っていた。

次に僕が、モトグッチ乗りの人より先に出発。
オーナーとヘルパーの方、モトグッチ乗りの人は、
ミラーから見えなくなるまで手を振ってくれました。

気持ちよく出発し、とりあえずは昨日行ってなかった
「青い池」を拾いに向かいます。
少し山の中に入り、ダートに涙目になりつつ
216.JPG





すげー。
塗料使ってんじゃねえのかってぐらい青い。
というか水色か。まさに水色。

立ち枯れした木がなんとも幻想的な雰囲気を醸し出します。
倒れた木の、水面から出ている部分には苔のようなものが生えていたり
ゆっくり、静かに眺めていたいところでした。

それなりに観光客がいるので、それは叶いませんが。
233.JPG





川の水も青い。
下で水とたわむれるおなご、かわいかった。

さて、満足したので出発。
と、
236.JPG










ミラーにトンボが。
一緒に来るかい?


青い池を出発してからは、一気に北を目指します。
行けるところまで行って、泊まるところはそれから考えます。

旭川はスルー。
どんどん走って、ローソンで休憩して、
また走って、腰とケツがいよいよ悲鳴を上げだして、
留萌まで来ました。
242.JPG









黄金岬や、ウドちゃんが旅番組で来ていた
女性をかたどった灯台を見に来ます。
とんちゃん焼はすっかり忘れていました。

休憩もそこそこに、ひたすら北を目指します。
なぜ急いでるのか。
僕が北海道を目指した理由が、道北にあるからです。

244.JPG





羽幌のあたりで謎のアーチ発見。
雲の隙間から差す陽光が神々しかったので、
ちょいと撮影。

さすがに疲れてきたしいい時間なので、
今晩の宿泊地を決めます。
マップルを見ると、少し先の初山別あたりに、
ライダー向けに格安で泊まれる温泉宿があるそうな。

が、まあ時間が時間だし…そのプランはさすがに埋まってました。
しかし、普通に泊まっても3800円と結構な安さ。
朝、洗濯しておいた服を干したいし、たまには個室に泊まるか、
ということでここに決定。

晩御飯は宿の食堂でザンギ定食。
ただのタレかかった鶏のから揚げなんだけど、すげえうまかった。

ここの温泉は2種類。
赤茶けたお湯と、すごく濃い紺色?のようなお湯。
交互にゆっくりと浸かり、疲れを癒し…
ゆっくりと休みます。

そういえばここの写真全然撮ってないな。




9月2日

今日も爽やかな朝。
いよいよ、この旅のメイン。
はやる気持ちを抑えず、ちょっと早めに出発します。

オロロンラインを北上し続けると、
ちらほらと風力発電の風車が見えてくる。

電柱もガードレールも標識も、何もない道を気持ちよく走ります。

いよいよ。
動画や雑誌や、いろんなもので見た、
あこがれ続けた場所が、
目の前に。
252.JPG





オトンルイ風力発電所の風車です。
10数基の風車が一列に並ぶ、圧巻の景色。
その横を走り抜けていきます。
涙ぐみながら。

普通、ただの風力発電所じゃねえか、ってなるところですが。
バイクで走ってみてください。全然違います。

バイクを停め、風車を眺めながらしばらく想い耽ります。
この旅を始めた理由や、達成感。まだこれからなのに。
ここは僕にとって、いろんなものが詰まっているところで。
何度も振り返りながら走り抜けました。

少し走り、すぐ近くのサロベツ原野にも立ち寄っていきます。
259.JPG









広大な原野の向こうに、利尻富士を望む。
花や野鳥はあまり見られませんでしたが、
自然とふれあえる、いいところです。
ゆっくりとすぎていく時間を感じつつ、出発。


途中、日本最北端の温泉に立ち寄りつつも
時間の関係でスルーしたりしつつ…

261.JPG262.JPG










ここまで来たからには立ち寄っていきたい岬。
イルカのオブジェがかわいいノシャップ岬と、
日本最北端、宗谷岬。
宗谷岬はやっぱり人が多く、撮影に順番待ちができています。
かつ、写真撮ってくださいコールが飛び交う。

稚内市街はほぼスルーしてきました。
マップルにもいろんな情報載ってるんだけど、
早く目的の道を走りたくてしょうがなかった。

宗谷岬で適当な丼物屋に入り、
せっかくなのでウニといくらとカニの三食丼をイートイン。
ウニでかくて味濃い。おいしいけど、高い。
観光地価格と思ってそこは納得。

土産物屋の中に、流氷が展示してある施設があった。
マイナスうん十度で保存しており、寒い!となるはずが、
あまりに暑かったため、涼むのにちょうどよかった。
流氷いうてもただの氷。しかもぼかんぼかんと置いてあるだけ。
一応、エゾシカとかアザラシの剥製で雰囲気は出してました。

ここでBMWの旧車の新車(ややこやしい)に乗るおっちゃんと遭遇。
やっぱRシリーズコッカイー!!

時刻は昼過ぎ、少し焦って出発。
どきどきしながら、目的地の一つ、宗谷丘陵へ。

271.JPG





こんな写真では、ここの良さがなんにもわからない。
視界が一気に開けた時の感動。鳥肌がぶわぁっとたちました。
近づいては離れる風車、大地の緑と空の青のコントラスト…
見渡す限り美しい丘陵地帯。
その中をゆるやかに登り下り、走り抜ける爽快感。

バイク乗りなら、一生に一回は
絶対に訪れるべき場所だと力説します。

で、景色に見とれてサイドスタンド出し忘れ、立ちゴケ。
荷物満載なので大変に重く、道の端だったので余計に起こしにくい…

通りかかったゴールドウィング(だったかな…)乗りのおっちゃんが
助けてくれなければ、荷物を降ろして起こしてまた積んで…と
大変時間がかかるところでした。おっちゃん本当にありがとう…
エキパイでズボン焼いてごめんなさい…

しばらく走り、またも目的地のひとつ、エサヌカ線へ。
この日は詰まりまくった一日だったな…
283.JPG





牧草地帯を貫く、地平線までまーーーーーっすぐ伸びた道。
だーれもいないし、標識とか電柱とか何にもない。
たまにトラックとか、えげつないスピードのバイクとかが
通り過ぎていきますが、それだけ。
広域農道であるからこそ、こんななんでしょうね。
まさしく北海道といった道。ここもあこがれ続けたスポットでした。

284.JPG





寝転んで遊んでみる。
こんなことができるぐらいにいい道です。

感傷に浸っていると、すぐに時間は過ぎていきます。
暗くなる前に、近くのクッチャロ湖キャンプ場を目指します。


とくに何事もなく到着。
クッチャロ湖岸にひろがるテントサイトで、200という低価格だが
水道やゴミ捨て場、洗濯機など完備。
かつ広くてきれい、歩いてすぐに泉質の良い温泉もあるなど、
言うことなしのキャンプ場です。

一番の目的は、ここの夕焼けがきれいだということ。
それに合わせて走ってきました。

到着してすぐ出会った二人と、晩御飯を一緒に食べます。
元は本州に住んでいたが北海道に移住してきた
大学生の子持ちのシェルパ乗りのおっちゃんと、
デジタル一眼+GoPro撮影のGSX-R750のにーちゃん。
過去のバイクの話や北海道の話など、
いろーんな話をしてました。

そして夕焼け。
300.JPG





思いのほか赤く染まらなかったけど、
それでも美しい夕焼けでした。

どんどんと色を変える空。どちらかというとこれがぐっときた。
節電かなんかでテントサイトの明かりが少なく、
ある程度は星もきれいにみられる。いいところだ。

3人で風呂も入りに行き、その後は軽くお酒を飲みます。
蚊と格闘しつつ、12時前まで話し込んで…
さすがに寒くなってきたので就寝。

テントに入ってからは、今日見てきた景色を思いだし、
もう一度感動します。一度で三度ぐらいおいしい。

明日のコースも考えつつ、眠くなってきたところで夢の中へ。
キャンプはやっぱ良いものだ。


次回へ。
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8月30日

環境が変わると、どうしても早起きになる。
空が明るくなる頃、自然に目が覚めます。
清々しく、爽やかな朝…大変気持ちがいい!
1日の始まり方としては最高です。

先日セイコマで買っておいた朝食をもそもそ食べ、
さっさとテントやらを撤収し…と、撤収に少し手間がかかった。
何せひとまとめのバッグなので入れる順番も大事だし、
テントも片付けはしっかりしないと後に響くので、
水滴を払ったりなんやかんやで時間がかかる。

ここで近隣テントの住人が声をかけてくる。
なんともワイルドな旅人っぽい雰囲気の方で、他愛ない世間話しただけだけど、
こんなんなりたいなぁとなんとなく思った。
そんなたっかいハーレーは買えませんが。

さて、気分も新たに出発!
目的地は迷ったけど、時計回りに回ったら襟裳の方行っちゃうし、
帯広へ行くことにしました。

その途中、日勝峠を越えます。人生初の峠です。
正直ビクビクもんでした。だって峠って、怖い人らが
ビュンビュン攻めてるところでしょう?(アホ)

日勝峠のSAで牛トロ丼食べるという目的もあったので、
天気もいいし、レッツ峠攻め!

もちろん峠なので、上り坂が割ときつい。
エストレヤ君は登坂車線の常連組です。
振動もすごい。ケツがね、痛くなるの。すごく。

下りに入れば、ちょうどいいカーブと勢いで登れる上り坂。
気持ちのいいワインディングロードってやつです。
たぁーのしぃー。

トラックに煽られて時たまマジで怖い。
141.JPG





お目当ての牛トロ丼。
このころはまだ写真の撮り方考えてなかったので、
真正面からふっつーに撮ってるだけ。

右のオレンジの液体は、100%メロンジュース。サービスです。
後で聞いた話によると、その時その時でサービスの物が
違うんだそうで。いいとこだ。

肝心の牛トロ丼も、うわさ通りすげえうまかった!


快晴の中、どんどん走ります。
牧草地帯が広がる中に道が伸びている。
それを走る。もう楽しいのなんのって!!

途中。
立ち寄ったホクレンで、フラッグ見つけてしまった。
一本見つけたら全部欲しくなるじゃないか…

ここから、壮絶なフラッグ捜索の日々が始まる。


結局、あっという間に帯広に到着。
とりあえずは目的のライダーハウスに荷物を置きに行きます。

この日の宿は、大正カニの家。
無料で泊まれるのに豪華なログハウスの宿、
電気ガス水道もしっかり、シャワー完備!
と、すでに何人も到着してる模様。それか連泊組か。
とりあえず名簿に名前書いておいて、帯広の町へ繰り出します。

目的は、六花亭本店のサクサクパイ(賞味期限3時間)、
元祖豚丼のぱんちょう、あと温泉!
しかし帯広、道が細かくわかりづらい。
ひたすら地図と格闘し、それぞれ時間くいつつ到着。
どれもすげえうまかったです!
145.JPG162.JPG






観光もしておかなくては。
というわけで、帯広から南に少しいったところ。
146.JPG





幸福駅!
残された線路と昔ながらの列車。
154.JPG









ノスタルジック。
鉄道オタクではないですが、この独特の雰囲気は大好きです。
列車もまた、見知らぬ人と目的地までの時間を共有する場。
なんか、風情があって良いです。

せっかくなので、今日の日付の切符を買っておきます。
159.JPG





きれいな公園になっています。
ここらで、旅してる感がMAXになり、少し涙ぐみました。


そして温泉を探す。
これがまた難易度高く、同じとこぐるんぐるん回って、
さすがに無理と判断。
郵便局に入って道を尋ねました。

またこの郵便局の人らがいい人ばかりで、
皆で笑いながら和気藹々と道を教えてくれました。
やっぱ北海道すげえな…

目的の温泉に浸かり、ご満悦。
いい時間なので、カニの家に戻ります。
(実際は先に温泉入って、そのあと豚丼食べに行ったんだけど)

と、人がすごい増えてる!
挨拶しつつ入っていく。
ここは管理人がいて、20時ぐらいに本人確認に来るとのこと。
だったんだけど、僕がいない間に来ちゃってたらしい。
まだ19時なんすけど。

とりあえず名簿に名前は書いたしいいか、と思い、
同泊の方々と談笑。

ライダーハウスはここが初めて。なので同泊者がいるのも初めて。
来た時は、ちゃんと馴染めるのか…とドキドキもんでしたが、
チャリやらバイクやらと手段こそ違っても、みな同じ目的で集まるところ。
とても良い雰囲気で、今までの旅路やこれからの予定を話し合ったり、
どこの店はおいしかった、ここはきれいなところだった、などの情報交換と、
充実した時間を過ごせた。
ありがとうカニの家。

20時になり、改めて管理人が訪ねてくる。
先ほど来た人とは違うらしく、その時は免許証など
本人確認ができるものを見せてたらしいけど、
僕は別にいいと言われた。悪さはしないと判断したそうで。

同泊者はよく覚えてないけど、少なくとも10人は軽く超えていた。
主に話していたのは3人、日本一周の方二人と、北海道在住の方一人。
地元(といっても離れてるけど)民と旅のベテラン二人に囲まれ、
かなり情報をいただけました。なんて運のいい…
他にも2,3人とも談笑。

ちょろっと近場のコンビニに出かけたり、なんやかんや楽しかった。
思えば、この時があったから、僕の旅はうまくいったといっても過言じゃない。
ありがたい話です。

さて、みな同じ目的なので、やはり就寝も早め。
といっても23時まで話してたんですけども。

で、さあ寝るぞとなったのはいいんですが…
なんか外から笑い声がする。
同泊のグループの中でも、ちょっとチャラそうな数人が、
まだ外で騒いでるみたい。いいことばかりではない。

うとうとしてきたところで、ガッタンごそごそとやかましい音。
時刻は0時過ぎ(だったと思う)。
やっと外のグループが就寝しようと中に入ってきた。
楽しみたいのはわかるんだけど、マナー悪いなぁ。
なんとか僕も就寝。




8月31日

6時ごろ起床!
さっさと寝袋を片付ける。
書き忘れてたけど、ここは寝る場所はただの板間。
各自マットなり寝袋なりで自分のスペース作って寝るだけ。
大体のライダーハウスはこんな感じみたいです。

エアマット持ってきておいてよかった。これなかったら
板間に直接寝袋だから、背中バキバキになってただろう。

しかし、こいつの撤収に手間取る。
栓を開けたら勝手に空気が入るタイプのインフレーターマットで、
抜くときは丸めながらぎゅうぎゅう押すんですが、
なかなかうまく丸まらない。
結局、元の収納サイズの1.5倍程になり、収納袋がパンパンに。
まあ慣れるだろ…


よく話してた一人の提案で、バイクを並べて撮ろう、ということに。
163.JPG





一番右が僕のエストレヤ。
SRはカウル、セパハン、バックステップとカフェレーサー風にしてあった。
これ見て、僕のカフェレーサーに対する考えが変わった。かっこええ。
ただ本人曰く、Uターンしづらいとか問題もあるようで…二兎は追えない。

出発の時がくる。
まずSRの人を見送る。
その後、途中まで道が同じであるRF400の人とプチマスツー。
VTRの人に手を振り、出発!!

RFの人、僕が通ってきた道を行くそうなので、
僕が先導します。
初めてのマスツー。緊張する。大変緊張する。
しかも道よく覚えてない。
さらに軽く渋滞。朝の通勤ラッシュめクソッ

でも、楽しかった。基本的に一人の旅路、こういうのもいい。
手を振って別れ、また一人で旅を再開します。

今日の目的地は美瑛!
富良野はラベンダーで有名だけど、遅すぎたので終わってるだろう…
ということで美瑛まで一気に抜けることに。

花人街道を気持ちよく走ります。
トンボがいます。
ぶつかります。

ほんとすげえの。トンボ。
大群で飛んでて、ぶつかるぶつかる。
何匹やっちゃったかもうわからない。
すまんね。

富良野と美瑛の間ぐらいのところで、フラワーランドだか
なんだかを見つけ、一応入っておきます。
173.JPG





ラベンダーこそないけど、かわりにコスモスをはじめとした
かなりの種類の花々が咲き誇っておりました。
思いのほか綺麗で、予定より時間をくってしまいます。広いし。


それでもせっかくの北海道、気持ちよく走り
ゆったりと美瑛を目指します。

で、美瑛に着いたはいいんですが…
有名な丘の数々への入り口がよくわからない。
とりあえず適当に曲がり、それっぽいところに出たので
カニの家で聞いた絶景ポイントを目指す。
174.JPG





すごかった。
あまりの景色にポカーン。

眼前にずーっと丘が広がる。なにもない。
しばらくこの風景を楽しみます。

ケンとメリーの木や、マイルドセブンの丘など
有名スポットも抑えつつ、丘陵地帯を楽しみます。
ラベンダーソフトも食べつつ、あちこちを走ります。

204.JPG





どこ行っても綺麗。
この写真は新栄の丘…だったかな…
今気づいたけど、左上に指入ってら…ショック…

結局、到着した昼前から夕方過ぎまで
ずーっとここいらで景色を眺めていました。
あまりにもいいところだった。

そして、この業界の人には有名なジェットコースターの道を攻めます。
のぼりくだりを3回ほど繰り返す道なのですが、
最後のくだりが、下手な子供向けコースターより遥かに急。
少し恐怖すら覚えたけど、ここは走っておいて損はない。

で、そこからすぐのとほ宿に宿泊。
とほ宿は、1泊2食付でふとんやシャワーなど完備されてるけど、
相部屋なので少しお安いといった宿。
それでも5000円前後と、僕らにしては高い。

高いけど泊まったのは、ここを動画で見て、
とても良い雰囲気だったから。
実際、オーナーはすごい接しやすい人で、
常連組とも分け隔てなく接し、話も振ってくれる。
ご飯もおいしかった…

ここの同泊者は3人。僕以外30代以上。
でもおもろい人ばっかで、いろんな情報ももらえた。

21時からは酒とお菓子で簡単な宴。
ワインのカツゲン割りが意外と飲みやすくてよかった。
ラベンダー色できれいだし。
コーヒー焼酎もうまかった…
ここで、道中どこかで飲もうと思って買った、
太平洋フェリー記念ワインをみんなで飲もう、と開ける。
普通のワインでした。わかってたけどね。


ここいらで、相部屋に対する警戒心がなくなった。
それどころか、同じ旅人同士の交流が楽しくてしょうがなくなり、
これ以降ライダーハウスが多くなる要因にもなった。
ほんとはもっとキャンプするはずだったんだけど…

仙台ライダーの津波体験談や、ダムマニアの語るダムの素晴らしさと
それにピンとこない人たちのいじりなど…
話ははずみ、時刻は23時ごろ。
翌朝6時に出発するライダーもいるので、ここらで就寝します。

やっぱりふとんで寝るのは落ち着く。
心地よく夢の中へ落ちていき、31日は終了。

次回へ…
生きて帰ってきた。
楽しかった。本当に楽しかった。びっくりするぐらい楽しかった。
当初は一人で不安だらけだったけど、いざ行ってみればなんとかなるもの。
それどころか、全然ぼっちじゃなかった。
とりあえず、記憶のまだ濃いうちに、できるだけ書き残しておこうと思う。

1日1日思い出しながら書いていくので、かなりの量になるだろうな…


8月27日

出発日。
物の準備は万端だったけど、バイクに積載するのは初めての試み。
↑こいつ最高にバカ
持っていくものを取捨選択する楽しみも昨日まで。
現実的なサイズにするため、用意したものを次々と削っていく始末。

結局、ドでかい荷物を一生懸命コードとネットでくくりつけて、落ちないか非常に心配になる。
忘れ物はないか。いつも絶対何かしら忘れる僕。
携帯の充電器忘れる夢を見たので、それだけ執拗にチェックしていた。

フェリーの出港は19時、受け付けは90分前までにしとけ、とのことだった。
14時に着いちゃった。(´・ω・`)

ひたすら暑くてすでに汗まみれ。

酔い止め買い忘れたけど近場にコンビニもないし、
することなんもないし…ひたすらツーリングマップル(以下マップル)で
どこ回るかを考えていた。

テンションだけはずっと異様に高かった。憧れの北海道ツーリングが
今実現しようとしているんですもの!!

そして、いよいよ乗船時刻が近づいてくる。
バイクを所定位置に動かすため、エンジンをかけてスターtゴリッ

ゴリ?

リアタイヤを見ると、某赤男爵のバーロックがかかったまま。
巻き込まれているではありませんか。

それはもうひたすらに焦った。
この業界、出発時には何かが起こるらしかったけど、まさか本当とは…
幸い、自力で取り外せる範囲だったので本当に良かった…
ぼうけんがここでおわってしまうところだった。

何台かバイクが並んでいるところに自分も停める。
平静を装いつつも、ただただウキウキしている。
123.JPG





今回乗船する、太平洋フェリー最新の「いしかり」
でっけえ。
これの船首側がパカッと開いて、中に入っていく形になる。

指示に従い、乗船。
「ローギア、ハンドルロックなしでお願いしまーす!」
「荷物は降ろさなくていいんですか?」
「はい?」
「荷物は降ろさなくていいんですかー!?」
「あ、ちょっと危ないから下がっててねー」
「あ、はい…」

小ボケかましつつ、客室へ。
132.JPG









B寝台。僕邸。
上下互い違いにベッドが配置されてる感じ…でいいのかな。
向かい側にも同じようにベッドがあるので、2人で予約すればほぼ個室状態。
一人でも、相部屋ながら個室感覚で快適でした。カーテン閉めると暑いけど。

とりあえず一杯。
からの、船内レストランでディナーバイキング!!
128.JPG





写真の生は2杯目。
トッポギとかわさび焼売とかロースステーキとか…
なんかいろいろあっておいしかったんだけど、2000円はたけえよ。
一回は食っておかないとと思って食ったけど。おいしかったけど。

2011年就航したばかりなので、船内は広く綺麗。
風呂も、船の中にしては広い浴室や浴槽で、
船内生活は快適極まりないものだった。

ただ、暇。
たまにラウンジショーとかもやるけど、基本的に暇。
いくら広いといっても、少し散策すれば回れる程度なので、暇。

ナビ用にPSPを持ってきたので、それでモンハンやるか、
マップルで行く場所を考えるなどで暇つぶし。
初日は適当に眠くなったところで就寝…

考えてみると、いきなり濃い1日だったな。



8月28日

完全に船内で生活する日。
まだこのときは、北海道に対するワクワクが半端ではなかったので、
北海道のこと考えるだけで時間が過ぎていた。それなんて恋。

このフェリーは途中、仙台港に寄っていく。
その時甲板に出てみたら、カモメがすげー飛んでいた。
餌付けしている人もいる。ほほえましい光景だ。
だが、下を見れば地獄絵図。フンやべーぞおい…
爆撃をくらってはシャレにならんので退散。
まあ、カモメがかなり近くを飛ぶので、いいものは見れた。

同社のフェリー、「きそ」とかなりの近さですれ違うなどの
もはやショーイベントもあったりしつつ、うだうだと過ごすだけの中日でした。



8月29日

運命の上陸日。
朝起きた時からそわそわ。
入港まであと少しのところで、甲板に出てみる。

北海道の大地が、目の前にある。
あこがれ続けた、夢に見続けた、
走ることなどできないと思っていた大地が、今、目の前にある。

それだけで、涙が浮かんできた。
このために頑張ってきた。
このためにいろんな思いをした。
いろんなものが込み上げてきた。

大げさなようだけど、僕にとってこれがどれだけ大きい夢であったか。
デモコレ、ゴールジャナイ!スタートネ!

車両甲板への案内アナウンスを聞き、心臓バックバクいわせながら
一歩一歩バイクのもとへ。

まだか。
まだか。
次々と降りていくトラックを目で追い、
自分の番が来るのを静かに待つ。
この日を、この時をどれだけ待ちわびたことか。

いよいよ。
指示が出る。

静かにエンジンを始動して、
ゆっくりと船を降りる。

北海道に来た。
自分のバイクで、自分の足で、北海道に来た。

きたあああああああああああ!!!!!!!


だが小雨(´A`)

若干、出鼻を挫かれつつ…
北海道ツーリングを開始します!!

上がりきったテンションもそのままに、走ります。
行けるところまで走ります。
どっかでテントするつもり、という予定だけ。あとはなんも考えてない。
ひたすら走ります。

と、まずは北海道に来たらやっておかないといけないこと。
134.JPG









ソフトカツゲン!
これ飲んで北海道気分をアップさせます。
ヤクルトとかと似てるようで、すっきりしたおいしさ。

飲みながら、マップルを見て、キャンプ場を決めます。
北海道を目指すきっかけになった動画の人が最初に言ったキャンプ場が
ちょうどいいと判断し、予期せず同じルートを辿ることに。

走っていると、次第に天気も回復してくる。
常に叫びたくなるようなテンションのまま、走ります。
迷います。あれ?

テンション上がりすぎて案内板見てなかった。


最初の給油。
やっぱり北海道といえばホクレンですよね。
適当にホクレン見つけて、レギュラー満タン現金で。
実はこれ言うの人生初。ずっとセルフだったから。

そういえば船内で、ホクレンフラッグの案内を見た。
ホクレンフラッグとは、ホクレンのスタンドでのみ、
給油したライダーが100円で買える、記念フラッグ。
結構しっかりした作りで、雨風の中にさらしても無事でした。
道北の青、道東の緑、道央の赤、道南の黄…と4つのエリアで
色分けされており、全部集めると…特になんもないけど、
全部行った感が出るというシロモノ。

もともと知ってはいたけど…このころはまだ無頓着だった。このころは。
思い出して、ホクレンフラッグあります?と聞いてみるも、
もうほとんどのスタンドに残ってないんじゃないかとの回答。

じゃあ集まらんかな、まあ仕方ない…と気を取り直して出発。

ところでここのおっちゃんは、ちょっと何言ってるかわからなかったけど、
とりあえず気さくでいい人だった。
一緒にいた若い人の通訳で、近くに安い寿司屋があるとのことだった。
お腹はすいてないです。ありがとうございました。

走るのが楽しすぎて、休憩も忘れて目的地へひた走る。
またちょっと迷う。
ダートに入り込み、涙目で走る。

そして時刻は15時前。
着いちゃった。
沙流川のオートキャンプ場。料金500円!
広くてきれいなキャンプ場でした。
138.JPG





そして人生初のテント設営。
設営の簡単さに定評のあるムーンライトなので、
特に苦戦することもなくぱぱっと完了。

…やべえ、暇だ。
しょうがないのでここで一眠り。
ムーンライトの快適性を試しますよ!!

ていうか北海道暑くね?
なんか普通に汗かくよ…

後でも書くことになるけど、今年の北海道はなんと
お盆よりも9月頭の方が暑かったのである。

しかも虫多い。
蛾とかもまあいるんだけど、すごい小さい虫がいっぱいいる。
テントにのぼるんじゃないよ!!お金とるよ!!

汗だくになり起きる。なんでやねん。
ていうかムーンライト1型は狭いわ。中に荷物入らへんわ。
でも寝心地は悪くなかったです。それが何より。
いい時間になったので、最寄りのセイコーマートへ買い出しに。

北海道に広く展開しているコンビニ、セイコーマート。
ここの品ぞろえとコスパはすばらごい。
100円パスタとか、炭、米、ジンギスカン用ラム肉…
北海道ツーリストの味方です。

米とラム肉、野菜詰め合わせ、お酒を買ってキャンプ場へ…
と、ここでおっちゃんが話しかけてくる。
このおっちゃん、前は愛知に住んでいたらしく、
お隣の三重ナンバーを見てびっくりだったようで。

北海道の居心地の良さに惹かれ、移住したとのこと…
本当に北海道はいいところです。

お別れをし、キャンプ場へ戻る。
晩飯の準備!!

持ってきた自炊セットで、いよいよコメを炊く時が来た。
失敗した。
すげー焦げた。念入り派な僕はよくこういうことをやらかす。

テンション半減でセイコマに舞い戻り、温めるだけのご飯を買う。

静かに、一人で夜を過ごします。
空気も、音も、感じるものがすべていつもと違う。
旅をしているという事実に、またどうしようもなくうれしさが込み上げる。
半減したテンションも3倍程になり、米もあったまった。
肉を焼き、野菜も合わせて炒め、いただきます。

これがンマーうまい。焼くだけなのに。
サッポロクラシックもぐいぐい進み、あっという間に食事終了。

周りにテントは2つ。
人はどっかいってるので、ただただ静か。
適当に近くの温泉で汗を流し、テントに戻ります。

ランタンの明かりに照らされ、マップルで明日の目的地を考える。
とても幸せな時間です。
酔いも回り、疲れもあり…
ちょっと早めに、北海道初日は終了。
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次回へ続く。
フェリー乗り場から更新。 全行程3週間、しっかりたっぷり北海道を満喫したく思います。 これが最後の記事にならないよう、安全運転で… イテキマース
夏まっさかり。
あちらこちらでイベントが催されております。


近くで行われた花火大会…
一緒に行くひとがいない。

鈴鹿サーキット、8耐…
日程知らなくてバイト。
各企業の出展、ブースがすげえ気になる。
何売ってたんだろう、何展示してたんだろう

フジロックフェス…
なんと今年はOwl cityが来ていたそうで!!
クソ行きたかった…
最近ハマってるtoeもグリーンステージで出てるし。
ハァァァ…



花火は置いといても、他二つは行きたかった。
来る北海道旅行のための節約ということで
無理やり納得するしかないか…


北海道ツー10日前に、和歌山・熊野花火大会ツーを
計画してる人間のセリフとは思えないけれども。

8月後半からは遊び倒してやるゥィィィィッシュ


そろそろ風邪引いとかないと…北海道で風邪なんぞ引いたら
ヤバイ。全体的にヤバイ。



・音楽

グッドバイ Feat.toki asako  / toe

先述のアーティスト。
夜、これを聞きながらゆったりするのが至福。
どこか寂しげで、とても心地いいメロディ、リズム。

他にも、メトロノームやPathなど、いい曲がそろってます。
そもそもがインストのバンドっぽいので、ボーカルついてるって
知ってるのはこのグッドバイのみ。


人によっては議論が起きそうなポストロックというジャンルだけど、
僕はとてもいいものだと思う。
奏者の力量がそのまんま反映される、
ごまかしようのない音作り。
toeを聞いててそう思いました。

ポストロックの何を知ってるかって言われれば、
何も知りません、と自信を持って言える。
でも好きなものは好き。しゃーない。


最近は他にも、エレクトロニカやアンビエントがお気に入り。
定義が微妙なので、どれがどれだとは言いにくいみたいだけど、
おおまかな僕のイメージは、静かに、一人で、ゆっくり聞くもの。
ニコニコで探せばすぐに出てくるのがありがたい。

あとグリッチホップも少しだけ。
もちろん、最初から知ってたわけではなく、
気に入った曲がそうだっただけのことですが。
the glitch mobの、beyond mondayがすごくいい。
Coyote Kissesの、Acid Wolfpackもすごくいい。カッコイイ。
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プロフィール
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tomato
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33
性別:
男性
誕生日:
1991/03/23
趣味:
バイク 旅行 音楽鑑賞
自己紹介:
社会人一年生。


旅行が好き。手段は問わず。
神社仏閣や、日本の原風景が好み。

バイクが好き。レトロチックなやつ。
Brough Superior SS100は、
この世で一番カッコいい。
愛車はエストレヤRS(01年式)

ゲームが好き。
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禅都在住。ハウジング最高!


絵:ぼるさん
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