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とある茄子科の日常 2008/9/26
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9月10日

起床。
だべり場で天気予報を見てみると、
やはり晴れるのは道北らしい。

とりあえず行ってみて、どうするかは後で考える。



雨は止んだ!!

しかし相変わらずの曇り空。
途中で雨が降らないとも限らないが、
とにかく出発します。

の前にみんなで記念撮影!
昨日の夜遅めに合流した、
特殊カブのおっさんの知り合い?の人は
何かやらかしてそうなこわい目つきで写っていた。


さて、まさかの帯広から北上という
ほぼ一度通ったルートをなぞる結果になったが、
そこは北海道。二回目でも楽しい楽しい。

ちょっと雨に降られたけど。


で、始まったばかりの記事ですが、もう宿に着きます。
走ってる本人は楽しかったけど、書くことは別にないもので…


本日のお宿は、オロロンライン沿いにある
ライダーハウス併設のカフェ、吉里吉里というところ。
手作り感あふれるお店で、居心地のいいところでした。

まず出会ったのは、ビグスクのおじさま。とても愉快な方。
で、不思議な縁があったわけで。

数日前、クッチャロ湖キャンプ場で泊まりましたが、
この人、なんと同じ日にキャンプ場にいたそうで。

キャンピングカーのおっさん集団の中に混じってたらしく、
僕がいた日の前日まで、釣った魚で大宴会してたらしい。


この人とともに、宿の人の送り迎えで温泉へ。
温泉から戻ると、人も数人増えていた。

と!!先日ライダーハウスPitで出会った
ニンジャのお兄さんがいるではないですか。
お互い顔を見合わせて、あっ!と。
本当に再会しまくる旅ですこと。

みんな気のいい人ばかりで、お酒も入って
あーだこーだと笑いながら雑談に花開く。

またここの料理が大変おいしい。
砂肝のこんふぇ…?だかなんだか、
珍しいものもあり。

宿のご主人も気さくな方で、楽しかった。
数多くのライダーを迎えるわけだし、
楽しいことばかりじゃないだろうに、
こういうところのオーナーには頭が上がらない。


ふっかふかの布団で、ゆーっくりと眠る。
旅をすると、いつも当たり前のこともうれしい。



この日ももちろん、旅の間ずっと考えてた。
バイクで、一人で旅をしてると、
自由で、開放的で…楽しいのはもちろんのこと。

でも、それ以上に人との関わりの大切さを
思い知らされます。

今自分が楽しく旅をしていられるのは、
出会った人に限らず、常に誰かのおかげ。
一人で旅に出ても、一人じゃないんだと
ツーリングに出てよくわかりました。

当たり前のことなんだけど、
実感してみないとわからないもんです。


11日へ続く…


2013/12/01
まあいいか、と思い直したので修正
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9月9日

どんよりした曇り空。
今日ばかりは、どこへ行っても雨の予報。
覚悟を決めないといけない。


まずはカタナのお兄さんから出発。
みんなでぞろぞろと起き出して、
写真を撮りつつ少しの雑談。

すぐにチャリの二人も出発していき、
ここまできたら僕は全員見送ろうと思い、
残る二人も見送る。

どうせ急いだところで雨降ってくるだろうし、
ゆっくりめに準備を終え、僕も出発。


一応、有名な釧路湿原は拾っていくべきか…
ということで立ち寄ったものの、案の定
霧が覆っていて景色は望めそうにない。
いよいよ詰んだ。次の目的地へ少しでも走るしかない。

で、考えていたルートですが…
襟裳岬を目指したところで、霧で何も見えないし
雨で路面状況もやばい…

というわけで、道央の方へ向かう。
もし晴れるのであれば、翌日以降
ナイタイ高原へも行ってみたいし、
帯広を目指すことにした。


のだが…
雨が降りだし、濡れながら走っていると、
なぜだがテンションが少し上がりだす。

もうどうにでもなーれ!!
何かが爆発し、三国峠を爆走しに行くことにした。

相変わらず霧で何も見えず。
ただなぜか終始テンションが上がりっぱなしで、
つまらなくはなかったのは覚えている。
雨なので写真は一切なし…


くったくたになりながら、帯広に到着。
今回の宿は、PitというRH。

まっぷるおすすめになっているんだけど、
なんでかというと、ライダー向けのありがたい設備が
整った施設なためだった。

雨の日に泊まるにはもってこいなわけで。
屋根つきの広い駐輪場、
濡れに濡れたグローブやブーツを乾かす
専用のドライヤーなど…
くったくたの中、いろいろ片付けてシャワー浴びる。

もういつでも寝られるほどだったけど、
晩飯は食べないといけない。

周辺にはコンビニがあるけど、
ここでも晩飯を出しているそうなので
せっかくだし食べていく。

491.JPG





グリーンカレー!
具がでけえ。鶏の足丸々。おいしかった。

490.JPG









ここには、
接客上手なこの子と、
これとほぼ同じ柄ながら
大体寝ていたふてぶてしい子、
やけに人見知りな白黒の
3匹の猫がいた。

名前は…いくら…が白黒…?
かわいい名前でした!


食べ始める前に、同泊の方もやってきて、
恐ろしいハーレーに乗るお兄さん、
原付二種の珍しい黒いカブみたいなやつの
おっさんが同席。
ハーレーの人にはビール奢っていただいて…
おっさんとはなんかいろんな話して…
なんだかんだどこも楽しかったなぁ。
ありがとうございました。

部屋に戻ると、僕の一コ下の学生さんが
同室するらしく、荷解きしていた。
快活な子で、いかにも関西人だ、といった雰囲気。
しばし雑談。

寝る前、共有スペースみたいなところで
明日のルートとかを話す。

天気予報によれば、道北の方が晴れるらしい。
ハーレーの人に、もう一回行っちゃえよ…と
悪魔の誘いを受ける。
今のタイミングで道北行っちゃったら
残り回るのとんでもないルートになる…とか
さんざん悩む。

とりあえず寝て、起きたら考えよう。

いろいろ明日に丸投げして、おやすみなさい。


10日へ…
2時ごろにアラームが作動。
勿論音は出さず、シュラフの中で携帯握ったまま寝て
振動で起きる、という予定だった。

肌寒く、テントのフライシートに夜露が点々と。
それが内側から確認できるほど、月明かりが強い。
そのせいなのか、山で見たほどではなかったけど、
大変きれいな星空だった。

テントサイトに明かりの類はなく、星空が綺麗だというのは
会う人会う人から聞いていた。
しばらくの間、テントから顔だけ出して、寝転んだまま
星空を鑑賞していた。何も考えず。


そのうち寝てた。



9月8日


目が覚めると、空が赤く染まっていた。
飛び起きて、朝焼けをまたぼーっと眺める。
450.JPG






今、自分が旅人だという事実をかみしめる。
何度となくしてきたけど、本当に感慨深いもので。

狭いテントでがさごそ、調理器具を取り出し、
水を温めて紅茶を用意、昨日のうちに買っておいた食パンを焼く。
ただ焼いただけの食パンも、神の味わいである。
451.JPG











今回で3回目のキャンプになるけど、出発はいつも遅い。
それなりに撤収はこなれてきたが、なんだかんだ時間がかかる。

昨夜少しだけ話した近くのテントの方と、また少し話し、出発。
空は晴れ模様。気持ちのいい出発です。



顔真っ赤にしながらクソ重い荷物を運ぶことを思い出すまでは。



清々しい朝、結局少し汗かいて準備OK。
毎度こんなんなので、慣れはしたけど…なんとかならんものか。

また急な下り坂を降りて、開陽台を後にします。



まず目指すのは、野付半島のトドワラ。
の前に、開陽台を降りてすぐのところに、
いつぞやのマップルで表紙になった道路があるそうで。
454.JPG










またも、地平線までまっすぐ伸びた道。
ずーーーっと遠くまでまっすぐ。

こういう道は、エサヌカ線など今まで何度か見てきたけど、
何度見てもわくわくする。ボキャ貧なのでうまく伝えられないけど、
あのもっと向こうには何があるんだろうとか、まあいろいろ考えるわけです。


バイクで走るにはちょうどいい気温、いい気分で流します。
が、目的の野付半島に差し掛かるも、霧が半端ない。
視界がかなり悪く、これは行ってもしょうがないと判断し、Uターン。

気を取り直して、どこかいいところはないかと
テントの中で調べておいたスポットへ向かいます。

244号を南下し、到着。

456.JPG










新酪農村だかいうところにある、
ただ鉄骨で組まれただけの簡素な展望台。
手前の牛の絵がなんともいえない気分にさせてくれます。

観光地化されたところではなく、まわりには何もない。
道案内もないので、マップルとにらめっこしながら
なんとかたどり着きました。そう難しくもなかったけど。

高いところは苦手というわけではないですが(得意でもない)、
こういう隙間のあいた階段は、昔からどうも嫌いで。
まだしたことはないものの、いつか足ひっかけてズコーしそうで…

慎重に、一段一段登って展望台へ。
458.JPG





しばらく続いた原生林も嘘のように開け、
まわりには牧草地が広がっています。

観光地化されていないため、車もまったく来ない。
マップルに載っているためか、ちらほらバイクはみかけたけど、
それでもごく少数。
この開放感を一人でたっぷり味わえる、素晴らしいところでした。

この尿意を除けば。
繰り返しますが、観光地化されていないため、トイレすらない。
もっとゆっくりしていたかったが、こればかりはしょうがない。
急いで出発します。トホホ。

帰りがけ、
463.JPG










あ…はい。


近くでトイレも済ませ、次へ。
なんでも近くに、かなり昔の廃駅が保存されてるらしい。
雰囲気を味わいに、寄ってみることにした。

で、着いたのが奥行臼駅逓。
駅逓?駅じゃないのか。
とりあえず古めかしい建物があったので、入る。

すると、案内係というおばちゃんが出迎えてくれた。
訪問者名簿に適当に書いて、案内してもらう。

…?駅じゃないな。コレジャナイぞ。
駅逓とは
駅逓所(えきていしょ)は、北海道にまだあまり人が住んでいない時代に、
開拓のために北海道にやってくる人や、旅をしている人に宿泊所として、
また人や馬を貸し出すなど
していたところ。

おばちゃんの案内の中で、そういう説明も受け、
駅の一文字に騙されたなーと気づく。無知なだけ。
これはこれでいいもの見れた気はするけど、
目的地ではないのでそこまで関心もわかず。
次の旅人におばちゃんの案内が移ったので、退散。

本当の目的地、奥行臼駅へ。
466.JPG





これだこれだ。
いかにも昔らしい駅。ホームに立つと、独特の雰囲気に包まれます。

469.JPG468.JPG










ここが使われていた時代のこと。
何にも知らないけど、いろんな物語があったんだと思う。
そういう哀愁というかなんというか…
いいところです。


風蓮湖を横目に、快走。
気持ちよく、何にもない道が続き、
次に向かうのは根室半島!
丁度、時刻も昼飯時なので、ここで食べていきます。
マップルには、根室半島の先端部にあるさんま丼や、
根室発祥といわれるエスカロップなどが書いてある。
どっちも食べたいのだけど、完全にその時の気分で
エスカロップに決定。

だんだん市街地っぽくなってきて、信号もばっちり。めんどくせえ。
しかも道狭いし坂が急だし、大変な土地だな根室は!

同じ個所をぐるぐる回り、なんとか目的の店に到着。
マップルでもおすすめされており、出会ったライダーも納得してた。
喫茶店「どりあん」です。

ふっつーの喫茶店ですが、地元でも結構人気なのか、
お昼時なのも相まってにぎやか。
丁度帰る人がいたので、すぐに座れたのはラッキーだった。

すぐさまエスカロップ注文。これを食べに来たわけですから。
僕以外の人もエスカロップを頼んでいて、店員が厨房に
エスカさーん!と伝えていたのが少しキた。

さて、このエスカロップ。
ハスカップの進化したものかと最初は思ったけど、
とんでもない。デザートの類ですらない。

バターライスにとんかつ乗っけて、上からデミグラスソース。
これで完成です。わかりやすいカロリーお化け。
厳密には、ソテーしたポークカツレツだそうですが…

どりあんのエスカロップだけなのかは知らないけど、
バターライスには細かく刻まれた筍が入っており、
とんかつは薄めでサクサク。
写真は撮り忘れた。

大変満足して、店を後に。


さて、根室といえば花咲ガニ。
さらには納沙布岬。
しかし、昼飯を済ませた直後(しかも満腹)なうえ、
ここも海沿いが大変な霧。
というわけでどちらもスルー。

本日は釧路に宿泊の予定なので、少し急ぎ気味に走ります。

根室本線から44号へ。
途中、ケツの鈍痛によりなんか海岸で休憩していると、
定年迎えたぐらいのおっさんとその嫁さんに、
「三重!?三重から来たの!?」と驚かれる。
九州から来た人もいるんですから、そう驚かずとも。
沖縄は結局見なかったけど…

ここまでくると、腰及びケツが痛み出すまでの間隔も短くなってくる。
これがなかなかにしんどく、休憩を取る回数も増える。
みんなどうしてんだろ…聞いてみればよかった。


霧多布湿原というだけあって、霧がはんぱない。
そのせいもあるのか、妙に寒い。
途中からカッパを着て、なんとも言えない気分で走る走る。

牡蠣で有名な厚岸で休憩。
あっけし…北海道の土地の読めなさは相変わらずである。
食欲もなく、テンション落ちたままだったので、とりあえず釧路へ急ぐ。
この辺は、団地に迷い込んだのかと思うほど民家の多い道があった。


しばらく走ると、また都会っぽさが戻ってくる。
すげー!釧路めっちゃ都会じゃないっすか!と驚くほど。
極端すぎるんですよね、北海道というやつは。


今日の宿は、クリオネでチャリダーさんにプッシュされた、
「銀鱗荘」というRH。
宿はボロいが、飯は大変うまいというお話で、
宿泊1000円、晩飯1500円という、
それを裏付けるかのような価格設定。
迷わず食べることにしました。

だんだんと宿泊者も少なくなってきたような印象。
ここでは何人と一緒になれるかなぁ、と期待半分、不安半分。

と、先に二人来ていた。
どちらもチャリダーで、一人は1コ下の学生、
もう一人はカタコトの中国人学生。
この状態でよく旅に出たなぁと感心するほど日本語喋れない。
ギリギリ単語で会話はできるので、もう一人も含め
どこにいっただの、これからどうするだので時間が過ぎていく。

晩飯の時刻は19時。
その1時間前ぐらい、二人の宿泊者が来た。
同い年の学生で、マスツーリングしている模様。
気持ちやんちゃそうな人に見えたので、大丈夫か…と
少し不安に思ったのが申し訳なくなるぐらい話しやすい人で、
後述するがタンデムで一緒に温泉いったほどである。

チャリダーと僕がマップルで情報交換をしていたが、
この二人組は持っていなかった。
もう旅も終わりが近づいてきたし、若干うれしくなっていたので、
タンクバッグに加工しても入らなかった大版マップルを
ぼろぼろで申し訳ないながらも贈呈した。
恐縮そうにしてたけど、大変喜んでもらえて、
なんとなくしたかったことが達成できた気分になる。


そして晩飯の時間。
ここのご飯目当てで来たのは、僕と年下チャリダーの二人だけで、
後の人たちは知らなかったらしい。そらそうか。

楽しみにしながら食堂へ。
何せ民家をそのままRHにした感じなので、食堂も民家のそれ。
が、出てくるのは立派な刺身やカニやいくらや牡蠣や…
1500円も納得、どころか安いほどの豪華な晩飯だった。
また、ここのお父さんが話好きで、いろいろと面白い話も聞けた。
一緒に晩酌という自由さもまた、こういう形じゃないと味わえないもの。
かにみそに焼酎とかおいしかったなぁ。

ほくほくで部屋に戻ると、宿泊者がまた一人増えている。
関西弁を操るカタナのお兄さん。
この人も数日前にクリオネに泊まっていたらしく、
すっげー楽しかったなぁ!と盛り上がる。

なんかいろいろ喋る。
年下チャリダーは日本一周に挑戦していて、
急がないと冬がくるという話から、家が恋しいという話に。
そこで、もうホームシックかね、と言いたかったのだが、
普通に間違えてホームレスと言ってしまった。
総ツッコミをくらう。

なんやかんやと笑って話す。
北海道に来たらRH泊まらないと損とすら思いますね。


で、お風呂の話になる。
このRH、シャワーもあるけど有料。
結構なボロさだし、金払ってまで使いたいとは思わず…
どうすっかなーと思っていると、二人組の一人が
風呂に行きたいと言い出す。
もう一人は行くの面倒そうで、それに同調した僕が行くことに。
ただ、お酒飲んじゃったので、彼のビグスクにタンデムで出発。

携帯で調べると、近くに温泉があるではないか。
僕が後ろからナビをしつつ向かうが、道がちょっと複雑で案内しづらい。
そこそこ迷いつつ、なんとか到着するが…これはどう見てもホテル。
名前が検索したところと一字違うし…
とりあえず入ってみる。

受付に出てきたおばちゃんが、きょとん顔で、
うちは宿泊者以外の入浴はやってないよ?とおっしゃる。
あーやっぱりかーと二人で落ち込む。僕はもう申し訳なさMAX。

と、このおばちゃんが救いの手を差し伸べてくれる。
いいよー、特別に入れてあげる、と!!
二人して興奮し、おばちゃんにありがとうありがとう言いながら握手。
旅の中でこういう優しさに触れると、この上なく感動します。
そうして受けた優しさを、他の人に受け継いでいく。
旅ってそういうものですよね、きっと。

思わぬ形で天然温泉に入浴!
昨日は温泉には入ったものの、洗うことはできなかったので、
全身くまなくリフレッシュ!
旅に出る前に、バイク買った赤男爵の店長に聞いた話ですが、
店長の友人が日本一周したとき、人に道を尋ねた時の反応が、
身なりをきちんとした時と、そうでない時では、面白いほどに違ったそうで。
髭もきちんと剃り、さっぱりしておきます。
風呂上りのカルピスソーダがうまい。

出がけにもおばちゃんに感謝したおす。
外に出ると、小雨でアチャー。
クソ暑かったので、涼しいのはウェルカムでしたが。

宿に戻ると、部屋も真っ暗に。
時間が時間なので当たり前ですが…
静かに寝床に戻り、就寝。



9日へ続く…
9月7日

さむい。
どうやら夜中に雨が降った模様。

昨晩、荷物鞄の奥底にあるシュラフを
めんどくさがって出さなかったために、
インフレータマットしいて、ジャケットをかけて寝ていた。

自業自得だけど、さむい。

荷物をひとまとめにできるうえ、防水仕様のタフザックは
大変使いやすいものではあるんだけど、
ひとまとめにするが故、底の方にしまったものは
取り出しづらいどころか、取り出すと全部しまい直しというのは
考えものである。


で、大概寒いために、みんなで朝風呂!
温泉で一番風呂に入れるというのは、気持ちのいいものです。

そして出発。
記念写真を撮らせてもらい、別れを惜しみつつも、
今日起こること、出会うことにまた胸を躍らせます。

快晴の空のもと、気持ちよく走り出します。
この天気のために、2日ほど待機したんだ。
今日は思いっきり楽しむぞ、と意気込む。

まず目指すのは美幌峠。
途中まではジスペケの人とプチミニマスツー。
前を走るジスペケは大変かっこよかった。

立ち並ぶ木々、広がる畑と遠くには山々。
清々しい朝、快調に飛ばします。

美幌峠の頂上!
383.JPG





雲が影を落とす。
この位置からは峠道が見えるので、
この位置にカメラ設置すれば
自分が走っているところも撮ることができそう。
戻るまでカメラが無事なら。


美幌峠からは、屈斜路湖が望めます。
379.JPG





なんか真ん中に島がある。
名前はそのまま、中島。

384.JPG





なんか石が積まれてる。
三途の山か。

385.JPG





外国かと疑うほどの壮大な景色。


素晴らしい景色をいただいて、ほくほく。
と、早くも後楽園で一緒だったバルカンの人と再会。
彼は良いカメラを持っていたので、
景色もうまく切り取れるんだろうなぁ。


せっかくの快晴、できるだけ走りたい!
自然と急ぎ足になってしまう。

次の目的地、摩周湖を目指します。
峠をすいすい下る。
そのまま屈斜路湖岸を通るのですが、
聞いていた話では、この辺は温泉がたくさんある模様。
せっかくなので、どこか拾っていきます。

確か、ツーリング動画で見つけた、
公園の池と見紛うぐらいとんでもなく開放的な温泉が
ここにあったはず。
マップルに載っている、それっぽいところに停まります。

ここでまた出会いが。
僕と同じタイミングで、青いZZRの人がやってきた。
どうせ目的は同じだろうと、挨拶し、話しかけてみる。

するとこの人、近くの温泉が清掃中で利用できなかったので、
こちらへ移動してきたとのことで。

二人で軽く話しながら、温泉へ歩きます。

ドォーン
389.JPG





えっ

えっ

これ温泉?


隣に簡易脱衣所もあるし、
ちゃんと周りから見えないようになってる。
でも、対岸のキャンプ場から丸見えですことよ?

二人で戸惑いつつも、面白さの方が勝る。
ヒャッハァ!衣服は束縛だァ!
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反省も後悔もしていない。
一応ケツは隠しました。

二人いることの強み。お互いにポーズ撮ってパシャー。
今にして思えば、なんでタオルを腰に巻かなかったのかと。

というのも、そんなこと考えられないぐらいに、
湯温がバカ高かった。
あまりにも、あまりにも熱い。
この写真を撮るだけでも大変な苦労をしたのです。
とりあえず写真を撮り終え、入ることは諦めます。
硫黄のそれらしい匂いもするし、惜しい。

服を着ていると、30代前半ほどの中国人夫婦がやってきました。
必死に、アツイヨ!アツゥイヨ!と伝える。
伝わったか伝わらずか、服脱ぐ前に
旦那さんが手で湯温を確かめる。びっくりしていた。
だから言ったじゃないの。
しかも、熱いっつーのに、奥さん水着姿になって足つっこむ。

和やかに笑ってると、今度は老夫婦があらわれた。
管理者なのか常連なのか、よくわからなかったけど、
ここに詳しい人であるらしい。
何か知らんけど、温泉が入ってくるところ?
を土嚢でせき止めとかないといけない?だかだったらしく、
果たして僕らがそれを知ったところで、
1,2時間ほど待たないとまともに入れないんだそうだ。
「こりゃあだめだ。はいれねえ」とおじいちゃん苦笑い。

しかし朗報もアリ。
しばらく歩いたところに小屋があり、そこの温泉は
丁度いい温度だそうだ。
ZZRの人と、嬉々としてそちらを目指します。

しばらく歩いて到着したのは、古臭い小屋。
秘境の温泉っぽいよ!いいよいいよ!

こちらは木組み、広めの浴槽で、さらに結構深い。
下は岩や砂やら。すのこ?みたいなのが沈められているので、
それを足場にします。

湯温は少しぬるめ。硫黄の香りもちゃんとします。
こいつぁいいやと二人でのんびりしていると…
先ほどの中国人夫婦も、こちらへやってきたようで。
脱衣所から中国語が聞こえてきます。

ご夫婦、さっき水着だったので、やべー僕ら裸だけど大丈夫か?と
ちょっとあわてる。



お二人さん、まっ裸。
(   д )              ゜゜

僕ら二人して、一瞬凍りつく。目が泳ぐ。

タオルで隠しもしない。恐ろしいほどに堂々としている。
この日本文化の理解度。

とにかくまあ冷静を装う。
奥さんをちらちら見たりしていませんよ、本当ですよ。
いや本当に…言いがかりつけられても困るので…

で、二人で脱衣所に戻り。
ZZRの人「いやー、すごかったね。」
僕「いいもの見れましたね。」

男という生き物は本当にバカですね。
楽しいです。


しかしここで終わらないのが北海道ミラクォ。

スミマセン!と片言の日本語で呼ばれる。
旦那さんの手にはカメラ。
おい、あんたまさか。

旦那さん「カメラ…シャシン…オネガシマス」

位置的に近いところにいたせいなのか、
若い僕に譲ってくれたのか知らないが、
僕が撮ることに。

再び風呂場に入り、入浴中のご夫婦を撮影。
なんだこれ。

まああれだよね。
北海道だし。(?)

嬉しそうに感謝の言葉を連発する旦那さん。
思いっきり日本語で、どういたしまして!と返事する僕。

ZZRの人「そこはyou're welcomeでしょーw」
ぐうの音も出ない。


いやあ、まさか本当にこんなことがあるとは。
ZZRの人と盛り上がりつつ、温泉を後にします。


駐車場に戻ると、またも再会が。
一人は、今日二回目のバルカンの人。
彼も温泉目的で、中国人夫婦が入ってたよ!と伝えると、
まじで!?と嬉しそうに走っていきました。グッドラック。

二人目は、なんとこの旅行を始めたばかりの頃に泊まった宿、
カニの家で出会った、オフ車乗りのおっさん。
あちらさんも僕のことを覚えててくださり、
こんなこともあるもんだねぇ、と談笑。

三人目は僕ではなく、ZZRの人の再会。
前日の宿で一緒だった女性らしい。
彼女もまた、近所の温泉が清掃中だったために
こちらへ来たとのこと。

屈斜路湖すごいな。
ここだけでいろんなことがありすぎた。


思いのほか長居してしまった屈斜路湖。
ここからは摩周湖を目指して走ります。

で、ここでZZRの人ともお別れ…かと思いきや、
彼も目的地が一緒!というわけで、ようやくそれらしいマスツー!

といっても、摩周湖はすぐ近くなので、あっという間に到着。
ここの駐車場、直前にきっつい登り坂。頑張ってくれエスト…


さて、摩周湖。
霧の摩周湖として有名ですね。
なんでも、晴れた摩周湖を見てしまうと、
婚期が遅れるんだそうな。
394.JPG





ヒィィーッ


…実際見てると、婚期がどうのとか
すごくどうでもよくなる景色でした。
湖面が素晴らしく美しい。
397.JPG





これは見とれるわ。

売店で適当に昼飯。
いももちやら、牛乳やらで軽く済ませる。

早いもので、折り返しもとうに過ぎた旅。
売店を見ると、そろそろお土産を連想し、切なくなります。


そして、しばらく行動を共にしたZZRの人とも、ここでお別れ。
駐車場の係員さんに写真を撮ってもらい、出発します。

途中の分かれ道で、手を振りながらそれぞれの道へ。
楽しい時間でした。


結構時間が押しています。
それでも、今日一番の目的地がまだ残っています。
少々急ぎ足で向かいます。

その目的地も、北海道ツーリストなら大抵ご存知の名所。
神の子池です。

そこに向かう途中、低めの山に
「牛」
の一文字。
うまく撮れなかったので写真はないけど、ググったら出てくるでしょう。

のどかな道を走り、神の子池の看板を発見。
入り口は…もうダートは勘弁してください…

まあ、ここのダートはどこより最初に知っていたけども。
今まで出会った人からも、「思ったより短い」と聞いていたので、
楽観視していました。昔より整備されたとも聞いたし。

ダートはダートでした。必死にニーグリップぎゅー。
対向車が素晴らしく怖い。これ車二台は結構つらいぞ…

冷や汗かきつつ、無限に思えるダートを制覇。
その先には、最高のご褒美が待っていました。
432.JPG





幻想的な場所でした。
水のあまりの透明度に、底から湧くのも確認できる。
日が雲に隠れればまた見え方も変わる。
時間によっては、木々の影でまた見え方も変わるんだろう。

しばらく立ち尽くす。
ハッとしたように写真をバシバシ撮る。

北海道の写真は、ネットや雑誌でいっぱい見てきた。
でもやはり、この目で、直に見るのは、全然違う。
分かってはいたけど、感動する。


ひとしきり堪能して、池を後にする。
すると、ここでまた再会。ジスペケの人!
彼もまた、涙目になりながらダートを走ってきたという。
共感を覚えつつ、再開を喜び合う。

彼も、僕と同じく根室の方を目指す予定らしいので、
明日以降また再会できたらいいね!と別れる。



最後の目的地は、宿泊地でもある開陽台。
ここもまた、ずっと訪れたかったところです。

またひどく急な登り坂。明らかにきつそうなエスト。とほほ…

なんとか駐車場に到着。してぎょっとする。
遥か上まで続く階段…キャンプ場はこの上。
クソ思い荷物を、上まで持っていかないといけない。
顔真っ赤にしながら階段を上る。
普通の観光客がじろじろ見てくる。ヒィー

なんとか頂上に到着し、荷物を置く。
受付がいるかも、と売店へ行って話を聞くと、
なんとバイクで登ってこれる道があるそうな…
なんたるくたびれ損…
ただ、オフ車じゃないときついかも知れないらしい。
もう荷物は運んでしまったし、バイクはそのままにすることに。

そのまま売店で、名物らしいハチミツソフトをいただく。
牛乳ソフトにハチミツがかかっている。そのまま。
味も想像通りではあるけど、想像以上においしい。


さて、ここ開陽台は、割かし低いところにあるにもかかわらず、
周りの景色が360度開けて見える。
地球が丸く見えると有名な展望台です。
440.JPG





北海道らしい景色がずーーーーっと広がる。
少し雲が多めなのが残念ですが、
雲の隙間から差す光がまた神々しい。

が、ゆっくり写真を撮ってもいられない。
小さい羽虫が恐ろしいまでにたくさんおりまして…

展望台を降りると、予想GUY。
またもジスペケの人と再会。
適当なテーブルでゆっくりします。

ここにきて再開率が狂いまくっております。
やっぱり、目的地が重なりやすいためか、
北海道での再開率は高いようで。

まあ、何度経験してもうれしいものです。


彼と別れてから、テント設営。
しかし、けっこういい時間にもかかわらず、人が少ない…

ここでクマが出現し、キャンプ禁止っていう話も結構あるようで、
人が少ないとなんとも心細い。

しかしジンギスカン。
近くのセイコマでまたラム肉と野菜詰め合わせを買い、
お酒も合わせて楽しみます。
後始末はしっかり。クマ相手にゃ意味ないだろうけど。

ここは、星空の素晴らしさも有名。
が、残念なことに雲がモクモクと増え、
ぽつぽつと雨すら当たる始末。

天気予報では、深夜から晴れる予報らしいので、
アラームをセットし、とりあえずは寝ることとします。


とても詰まった1日を振り返りつつ、
情緒あるテントの明かりに照らされ、
明日のルートを考える。
何度過ごしても、キャンプの夜はいいものです。


星空に期待しつつ、就寝。



今回はおバカかつ長かった…
つづく…
9月6日

そろそろオイル交換しないといけない時期。
変わらず、どこ行っても雨の予報だったので、
この日は観光はお休み。

北見に赤男爵があるそうなので、
そこでオイル交換してもらうことにする。

…のはいいのだが、まっすぐ向かうと
すぐに北見についてしまい、さらにいうと
北見周辺はいまいち見るものがなさそう。

よく調べてないからこんなこと言ってるだけで、
ほんとは観光地もりだくさんだったらごめんなさいですが。

なので、また少し北上し、
スルーしてきた興部を目指します。

興部には、某ツーリング動画でも登場した、
ノースプレインファームというレストランがあります。
ここでハンバーグ食べるのが目標。

365.JPG





ノースプレインファーム。
牧場経営だったかいな。忘れたけど。

ここでハンバーグを食べる。
すげーうまい。
しかも牛乳がおかわりし放題で、
これでもかと流し込む。
すげーうまい。

さらに、興部はソフトクリームで有名らしく、
ここでも強調して書かれていたため、
せっかくだし食べる。
すぐに溶けてしまうのがいいものである証拠だとか。
すげーうまい。

ただ、食べすぎた。飲みすぎた。
若干気持ち悪い。

ファンシーなお店に野郎一人と、
場違いも甚だしかったけど、
ここは来てよかった。


さで、モクモクと雲が出てきたところで、
急いで北見を目指します。
もう通るのも4回目ぐらいの道を走る。

途中、今晩泊まる宿を予約。
本日は、美幌温泉後楽園に宿泊。

名前だけ聞くとすごく高級そうだけど、
そうでもないそうで…まあこれは後程。

ライダー用宿泊プランは、
温泉の休憩所で寝泊まりという簡素なもの。
それでも、1200円で温泉入り放題なうえ、
畳で寝られる。自販機は目の前だし。

まあ結局ここも予約しなくていいということで、
北見を目指します。ひた走る。


北見に入ったあたりで、急に信号機が増えだす。
建物も増え、都会感が出てきます。

しかし今まで信号機レスで走ってきたため、
もはや信号機の存在にすら違和感がある。

速度を落とし、車だらけの中を走り、レッドバロン発見。
オイルとオイルフィルターを交換してもらい、
時刻は5時過ぎぐらい。
あんまり腹は減ってないけど、そろそろ晩飯にしないと。

そこで、地元で大人気らしい回転ずし「トリトン」へ行くことに。
一人回転ずしという、これまた初めてな体験をここでします。

元気な声で、「おひとり様ご案内いたしまぁぁあっす」
と案内され、カウンター席に着く。ホロリ。
すると、板前さん…でええんかな、が
本日はご来店ありがとうございます!と丁寧に歓迎。
サービスの行き届いた店でした。
味も、すげえうまい!ってわけじゃないけど満足。

赤だしとかもあって1000円ちょっとぐらいかかったけど、
北海道で寿司食えたのでよしとする。

意気揚々とバイクに戻ると、ポツリ。
ポツリポツリとたてつづけにあたる。
急いで準備して、走り出す。まだ間に合う!
時間的にしょうがないけど、こういうときに限って
車が多く、思うようにすすめず…
それでもギリギリ間に合い、本降りになる前に北見を脱出できた。


暗くなる前に、美幌後楽園に到着。
…なんか、結構ぼろいぞ…
すごく昔っぽい看板というか。

受付を済ませ、重い荷物を休憩所まで運ぶ。
と、先客が。チャリダーの高校生と、
GB400とまた珍しいバイクにのる大学生。
僕と同じように、バイクツーリングの経験が無い人たちで、
今までの道のりや情報、身の上話で盛り上がる。

話し込んですっかり暗くなったころ、さらに二人、来客が。
バルカンのお兄さんと、GSX-R1100とこれまた珍しいお兄さん。
二人とも社会人の様子。
今晩の宿泊地に困っていたバルカンの人を、
ジスペケの人が助けて、ここに来たそうな。

せっかくなので、みんなでお酒を飲みます。(高校生を除く)
追加組ふたりが関西の出身で、話もまー面白い。
やいのやいの盛り上がりながら、温泉にも突撃!

温水プールかと思うほどにぬるい露天風呂に
さんざんツッコミ倒したり、
たまたま一緒に入ってたオッサンとも喋ったり、
よくわからないけど楽しい時間でした。

風呂あがり、コーヒー牛乳を一気しつつ、
また話に花開く。
なんとバルカンの人、ニコニコの中曽根オフ兵庫にて
水色をやっていたそうで!!
大興奮しつつ話を聞きます。

と、気づくとチャリダー高校生がソファで寝落ちているではないか。
今晩の内に集合写真撮っときたかったな、と僕が言うと、
全員がソファに集まりだす。
バルカンの人はチャリダーの横で白目向いて寝たふり。
というかもう死んだふり。
あとの二人も、ソファ横で素晴らしい表情を作ってくれ、
ゲラゲラ笑いながら撮影。

寝る間際まで喋りたおし、知らない間に寝入っていたようです。
クリオネに次いで、ここの夜も楽しかった…

この日は全然写真撮ってなかったな。

怒涛の観光地巡りの、7日へ続く。
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1991/03/23
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社会人一年生。


旅行が好き。手段は問わず。
神社仏閣や、日本の原風景が好み。

バイクが好き。レトロチックなやつ。
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愛車はエストレヤRS(01年式)

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