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とある茄子科の日常 2008/9/26
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9月1日

少し肌寒い早朝。
朝食を食べずに出発する人の見送りに、
結局全員が早起きする。

なにせこの人が、見たことない感じのバイクに乗っていたため…
ドゥカティのDIAVELという、タイプがよくわからないもの。
ナンバープレートがリアフェンダーではなく、
なんとスイングアームから伸びた何かしらにマウントされてる。
インド人見たことない。

大きすぎず、かつ迫力のある排気音を見送って、
朝食をいただきます。
手作りパンのトーストとか、昨日の夕食に引き続き
大変おいしゅうございました。

今日はどこを目指すとか、今日帰るとか、
朝の連続ドラマ見たりとか、登山は良いとか、
北海道の紅葉は早くきれいとか、
このルートならダム見に行けるね!とか…
いろんな話をします。

その後、宿のオーナーに記念写真を撮ってもらい、出発。
まずはCBR1100F乗りのおっちゃんを見送る。
大きなカウルに、いっぱい虫をくっつけていた。
コレクションと言い張っていた。

次に僕が、モトグッチ乗りの人より先に出発。
オーナーとヘルパーの方、モトグッチ乗りの人は、
ミラーから見えなくなるまで手を振ってくれました。

気持ちよく出発し、とりあえずは昨日行ってなかった
「青い池」を拾いに向かいます。
少し山の中に入り、ダートに涙目になりつつ
216.JPG





すげー。
塗料使ってんじゃねえのかってぐらい青い。
というか水色か。まさに水色。

立ち枯れした木がなんとも幻想的な雰囲気を醸し出します。
倒れた木の、水面から出ている部分には苔のようなものが生えていたり
ゆっくり、静かに眺めていたいところでした。

それなりに観光客がいるので、それは叶いませんが。
233.JPG





川の水も青い。
下で水とたわむれるおなご、かわいかった。

さて、満足したので出発。
と、
236.JPG










ミラーにトンボが。
一緒に来るかい?


青い池を出発してからは、一気に北を目指します。
行けるところまで行って、泊まるところはそれから考えます。

旭川はスルー。
どんどん走って、ローソンで休憩して、
また走って、腰とケツがいよいよ悲鳴を上げだして、
留萌まで来ました。
242.JPG









黄金岬や、ウドちゃんが旅番組で来ていた
女性をかたどった灯台を見に来ます。
とんちゃん焼はすっかり忘れていました。

休憩もそこそこに、ひたすら北を目指します。
なぜ急いでるのか。
僕が北海道を目指した理由が、道北にあるからです。

244.JPG





羽幌のあたりで謎のアーチ発見。
雲の隙間から差す陽光が神々しかったので、
ちょいと撮影。

さすがに疲れてきたしいい時間なので、
今晩の宿泊地を決めます。
マップルを見ると、少し先の初山別あたりに、
ライダー向けに格安で泊まれる温泉宿があるそうな。

が、まあ時間が時間だし…そのプランはさすがに埋まってました。
しかし、普通に泊まっても3800円と結構な安さ。
朝、洗濯しておいた服を干したいし、たまには個室に泊まるか、
ということでここに決定。

晩御飯は宿の食堂でザンギ定食。
ただのタレかかった鶏のから揚げなんだけど、すげえうまかった。

ここの温泉は2種類。
赤茶けたお湯と、すごく濃い紺色?のようなお湯。
交互にゆっくりと浸かり、疲れを癒し…
ゆっくりと休みます。

そういえばここの写真全然撮ってないな。




9月2日

今日も爽やかな朝。
いよいよ、この旅のメイン。
はやる気持ちを抑えず、ちょっと早めに出発します。

オロロンラインを北上し続けると、
ちらほらと風力発電の風車が見えてくる。

電柱もガードレールも標識も、何もない道を気持ちよく走ります。

いよいよ。
動画や雑誌や、いろんなもので見た、
あこがれ続けた場所が、
目の前に。
252.JPG





オトンルイ風力発電所の風車です。
10数基の風車が一列に並ぶ、圧巻の景色。
その横を走り抜けていきます。
涙ぐみながら。

普通、ただの風力発電所じゃねえか、ってなるところですが。
バイクで走ってみてください。全然違います。

バイクを停め、風車を眺めながらしばらく想い耽ります。
この旅を始めた理由や、達成感。まだこれからなのに。
ここは僕にとって、いろんなものが詰まっているところで。
何度も振り返りながら走り抜けました。

少し走り、すぐ近くのサロベツ原野にも立ち寄っていきます。
259.JPG









広大な原野の向こうに、利尻富士を望む。
花や野鳥はあまり見られませんでしたが、
自然とふれあえる、いいところです。
ゆっくりとすぎていく時間を感じつつ、出発。


途中、日本最北端の温泉に立ち寄りつつも
時間の関係でスルーしたりしつつ…

261.JPG262.JPG










ここまで来たからには立ち寄っていきたい岬。
イルカのオブジェがかわいいノシャップ岬と、
日本最北端、宗谷岬。
宗谷岬はやっぱり人が多く、撮影に順番待ちができています。
かつ、写真撮ってくださいコールが飛び交う。

稚内市街はほぼスルーしてきました。
マップルにもいろんな情報載ってるんだけど、
早く目的の道を走りたくてしょうがなかった。

宗谷岬で適当な丼物屋に入り、
せっかくなのでウニといくらとカニの三食丼をイートイン。
ウニでかくて味濃い。おいしいけど、高い。
観光地価格と思ってそこは納得。

土産物屋の中に、流氷が展示してある施設があった。
マイナスうん十度で保存しており、寒い!となるはずが、
あまりに暑かったため、涼むのにちょうどよかった。
流氷いうてもただの氷。しかもぼかんぼかんと置いてあるだけ。
一応、エゾシカとかアザラシの剥製で雰囲気は出してました。

ここでBMWの旧車の新車(ややこやしい)に乗るおっちゃんと遭遇。
やっぱRシリーズコッカイー!!

時刻は昼過ぎ、少し焦って出発。
どきどきしながら、目的地の一つ、宗谷丘陵へ。

271.JPG





こんな写真では、ここの良さがなんにもわからない。
視界が一気に開けた時の感動。鳥肌がぶわぁっとたちました。
近づいては離れる風車、大地の緑と空の青のコントラスト…
見渡す限り美しい丘陵地帯。
その中をゆるやかに登り下り、走り抜ける爽快感。

バイク乗りなら、一生に一回は
絶対に訪れるべき場所だと力説します。

で、景色に見とれてサイドスタンド出し忘れ、立ちゴケ。
荷物満載なので大変に重く、道の端だったので余計に起こしにくい…

通りかかったゴールドウィング(だったかな…)乗りのおっちゃんが
助けてくれなければ、荷物を降ろして起こしてまた積んで…と
大変時間がかかるところでした。おっちゃん本当にありがとう…
エキパイでズボン焼いてごめんなさい…

しばらく走り、またも目的地のひとつ、エサヌカ線へ。
この日は詰まりまくった一日だったな…
283.JPG





牧草地帯を貫く、地平線までまーーーーーっすぐ伸びた道。
だーれもいないし、標識とか電柱とか何にもない。
たまにトラックとか、えげつないスピードのバイクとかが
通り過ぎていきますが、それだけ。
広域農道であるからこそ、こんななんでしょうね。
まさしく北海道といった道。ここもあこがれ続けたスポットでした。

284.JPG





寝転んで遊んでみる。
こんなことができるぐらいにいい道です。

感傷に浸っていると、すぐに時間は過ぎていきます。
暗くなる前に、近くのクッチャロ湖キャンプ場を目指します。


とくに何事もなく到着。
クッチャロ湖岸にひろがるテントサイトで、200という低価格だが
水道やゴミ捨て場、洗濯機など完備。
かつ広くてきれい、歩いてすぐに泉質の良い温泉もあるなど、
言うことなしのキャンプ場です。

一番の目的は、ここの夕焼けがきれいだということ。
それに合わせて走ってきました。

到着してすぐ出会った二人と、晩御飯を一緒に食べます。
元は本州に住んでいたが北海道に移住してきた
大学生の子持ちのシェルパ乗りのおっちゃんと、
デジタル一眼+GoPro撮影のGSX-R750のにーちゃん。
過去のバイクの話や北海道の話など、
いろーんな話をしてました。

そして夕焼け。
300.JPG





思いのほか赤く染まらなかったけど、
それでも美しい夕焼けでした。

どんどんと色を変える空。どちらかというとこれがぐっときた。
節電かなんかでテントサイトの明かりが少なく、
ある程度は星もきれいにみられる。いいところだ。

3人で風呂も入りに行き、その後は軽くお酒を飲みます。
蚊と格闘しつつ、12時前まで話し込んで…
さすがに寒くなってきたので就寝。

テントに入ってからは、今日見てきた景色を思いだし、
もう一度感動します。一度で三度ぐらいおいしい。

明日のコースも考えつつ、眠くなってきたところで夢の中へ。
キャンプはやっぱ良いものだ。


次回へ。
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無題
札幌支社に異動願いだしたけど、却下されたでござる
PON 2012/09/20(Thu)22:29:17 編集
無題
夏だけ異動とかできたら最高だよな…
とまと 2012/09/23(Sun)23:41:12 編集
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1991/03/23
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社会人一年生。


旅行が好き。手段は問わず。
神社仏閣や、日本の原風景が好み。

バイクが好き。レトロチックなやつ。
Brough Superior SS100は、
この世で一番カッコいい。
愛車はエストレヤRS(01年式)

ゲームが好き。
UO@飛鳥
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