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とある茄子科の日常 2008/9/26
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生きて帰ってきた。
楽しかった。本当に楽しかった。びっくりするぐらい楽しかった。
当初は一人で不安だらけだったけど、いざ行ってみればなんとかなるもの。
それどころか、全然ぼっちじゃなかった。
とりあえず、記憶のまだ濃いうちに、できるだけ書き残しておこうと思う。

1日1日思い出しながら書いていくので、かなりの量になるだろうな…


8月27日

出発日。
物の準備は万端だったけど、バイクに積載するのは初めての試み。
↑こいつ最高にバカ
持っていくものを取捨選択する楽しみも昨日まで。
現実的なサイズにするため、用意したものを次々と削っていく始末。

結局、ドでかい荷物を一生懸命コードとネットでくくりつけて、落ちないか非常に心配になる。
忘れ物はないか。いつも絶対何かしら忘れる僕。
携帯の充電器忘れる夢を見たので、それだけ執拗にチェックしていた。

フェリーの出港は19時、受け付けは90分前までにしとけ、とのことだった。
14時に着いちゃった。(´・ω・`)

ひたすら暑くてすでに汗まみれ。

酔い止め買い忘れたけど近場にコンビニもないし、
することなんもないし…ひたすらツーリングマップル(以下マップル)で
どこ回るかを考えていた。

テンションだけはずっと異様に高かった。憧れの北海道ツーリングが
今実現しようとしているんですもの!!

そして、いよいよ乗船時刻が近づいてくる。
バイクを所定位置に動かすため、エンジンをかけてスターtゴリッ

ゴリ?

リアタイヤを見ると、某赤男爵のバーロックがかかったまま。
巻き込まれているではありませんか。

それはもうひたすらに焦った。
この業界、出発時には何かが起こるらしかったけど、まさか本当とは…
幸い、自力で取り外せる範囲だったので本当に良かった…
ぼうけんがここでおわってしまうところだった。

何台かバイクが並んでいるところに自分も停める。
平静を装いつつも、ただただウキウキしている。
123.JPG





今回乗船する、太平洋フェリー最新の「いしかり」
でっけえ。
これの船首側がパカッと開いて、中に入っていく形になる。

指示に従い、乗船。
「ローギア、ハンドルロックなしでお願いしまーす!」
「荷物は降ろさなくていいんですか?」
「はい?」
「荷物は降ろさなくていいんですかー!?」
「あ、ちょっと危ないから下がっててねー」
「あ、はい…」

小ボケかましつつ、客室へ。
132.JPG









B寝台。僕邸。
上下互い違いにベッドが配置されてる感じ…でいいのかな。
向かい側にも同じようにベッドがあるので、2人で予約すればほぼ個室状態。
一人でも、相部屋ながら個室感覚で快適でした。カーテン閉めると暑いけど。

とりあえず一杯。
からの、船内レストランでディナーバイキング!!
128.JPG





写真の生は2杯目。
トッポギとかわさび焼売とかロースステーキとか…
なんかいろいろあっておいしかったんだけど、2000円はたけえよ。
一回は食っておかないとと思って食ったけど。おいしかったけど。

2011年就航したばかりなので、船内は広く綺麗。
風呂も、船の中にしては広い浴室や浴槽で、
船内生活は快適極まりないものだった。

ただ、暇。
たまにラウンジショーとかもやるけど、基本的に暇。
いくら広いといっても、少し散策すれば回れる程度なので、暇。

ナビ用にPSPを持ってきたので、それでモンハンやるか、
マップルで行く場所を考えるなどで暇つぶし。
初日は適当に眠くなったところで就寝…

考えてみると、いきなり濃い1日だったな。



8月28日

完全に船内で生活する日。
まだこのときは、北海道に対するワクワクが半端ではなかったので、
北海道のこと考えるだけで時間が過ぎていた。それなんて恋。

このフェリーは途中、仙台港に寄っていく。
その時甲板に出てみたら、カモメがすげー飛んでいた。
餌付けしている人もいる。ほほえましい光景だ。
だが、下を見れば地獄絵図。フンやべーぞおい…
爆撃をくらってはシャレにならんので退散。
まあ、カモメがかなり近くを飛ぶので、いいものは見れた。

同社のフェリー、「きそ」とかなりの近さですれ違うなどの
もはやショーイベントもあったりしつつ、うだうだと過ごすだけの中日でした。



8月29日

運命の上陸日。
朝起きた時からそわそわ。
入港まであと少しのところで、甲板に出てみる。

北海道の大地が、目の前にある。
あこがれ続けた、夢に見続けた、
走ることなどできないと思っていた大地が、今、目の前にある。

それだけで、涙が浮かんできた。
このために頑張ってきた。
このためにいろんな思いをした。
いろんなものが込み上げてきた。

大げさなようだけど、僕にとってこれがどれだけ大きい夢であったか。
デモコレ、ゴールジャナイ!スタートネ!

車両甲板への案内アナウンスを聞き、心臓バックバクいわせながら
一歩一歩バイクのもとへ。

まだか。
まだか。
次々と降りていくトラックを目で追い、
自分の番が来るのを静かに待つ。
この日を、この時をどれだけ待ちわびたことか。

いよいよ。
指示が出る。

静かにエンジンを始動して、
ゆっくりと船を降りる。

北海道に来た。
自分のバイクで、自分の足で、北海道に来た。

きたあああああああああああ!!!!!!!


だが小雨(´A`)

若干、出鼻を挫かれつつ…
北海道ツーリングを開始します!!

上がりきったテンションもそのままに、走ります。
行けるところまで走ります。
どっかでテントするつもり、という予定だけ。あとはなんも考えてない。
ひたすら走ります。

と、まずは北海道に来たらやっておかないといけないこと。
134.JPG









ソフトカツゲン!
これ飲んで北海道気分をアップさせます。
ヤクルトとかと似てるようで、すっきりしたおいしさ。

飲みながら、マップルを見て、キャンプ場を決めます。
北海道を目指すきっかけになった動画の人が最初に言ったキャンプ場が
ちょうどいいと判断し、予期せず同じルートを辿ることに。

走っていると、次第に天気も回復してくる。
常に叫びたくなるようなテンションのまま、走ります。
迷います。あれ?

テンション上がりすぎて案内板見てなかった。


最初の給油。
やっぱり北海道といえばホクレンですよね。
適当にホクレン見つけて、レギュラー満タン現金で。
実はこれ言うの人生初。ずっとセルフだったから。

そういえば船内で、ホクレンフラッグの案内を見た。
ホクレンフラッグとは、ホクレンのスタンドでのみ、
給油したライダーが100円で買える、記念フラッグ。
結構しっかりした作りで、雨風の中にさらしても無事でした。
道北の青、道東の緑、道央の赤、道南の黄…と4つのエリアで
色分けされており、全部集めると…特になんもないけど、
全部行った感が出るというシロモノ。

もともと知ってはいたけど…このころはまだ無頓着だった。このころは。
思い出して、ホクレンフラッグあります?と聞いてみるも、
もうほとんどのスタンドに残ってないんじゃないかとの回答。

じゃあ集まらんかな、まあ仕方ない…と気を取り直して出発。

ところでここのおっちゃんは、ちょっと何言ってるかわからなかったけど、
とりあえず気さくでいい人だった。
一緒にいた若い人の通訳で、近くに安い寿司屋があるとのことだった。
お腹はすいてないです。ありがとうございました。

走るのが楽しすぎて、休憩も忘れて目的地へひた走る。
またちょっと迷う。
ダートに入り込み、涙目で走る。

そして時刻は15時前。
着いちゃった。
沙流川のオートキャンプ場。料金500円!
広くてきれいなキャンプ場でした。
138.JPG





そして人生初のテント設営。
設営の簡単さに定評のあるムーンライトなので、
特に苦戦することもなくぱぱっと完了。

…やべえ、暇だ。
しょうがないのでここで一眠り。
ムーンライトの快適性を試しますよ!!

ていうか北海道暑くね?
なんか普通に汗かくよ…

後でも書くことになるけど、今年の北海道はなんと
お盆よりも9月頭の方が暑かったのである。

しかも虫多い。
蛾とかもまあいるんだけど、すごい小さい虫がいっぱいいる。
テントにのぼるんじゃないよ!!お金とるよ!!

汗だくになり起きる。なんでやねん。
ていうかムーンライト1型は狭いわ。中に荷物入らへんわ。
でも寝心地は悪くなかったです。それが何より。
いい時間になったので、最寄りのセイコーマートへ買い出しに。

北海道に広く展開しているコンビニ、セイコーマート。
ここの品ぞろえとコスパはすばらごい。
100円パスタとか、炭、米、ジンギスカン用ラム肉…
北海道ツーリストの味方です。

米とラム肉、野菜詰め合わせ、お酒を買ってキャンプ場へ…
と、ここでおっちゃんが話しかけてくる。
このおっちゃん、前は愛知に住んでいたらしく、
お隣の三重ナンバーを見てびっくりだったようで。

北海道の居心地の良さに惹かれ、移住したとのこと…
本当に北海道はいいところです。

お別れをし、キャンプ場へ戻る。
晩飯の準備!!

持ってきた自炊セットで、いよいよコメを炊く時が来た。
失敗した。
すげー焦げた。念入り派な僕はよくこういうことをやらかす。

テンション半減でセイコマに舞い戻り、温めるだけのご飯を買う。

静かに、一人で夜を過ごします。
空気も、音も、感じるものがすべていつもと違う。
旅をしているという事実に、またどうしようもなくうれしさが込み上げる。
半減したテンションも3倍程になり、米もあったまった。
肉を焼き、野菜も合わせて炒め、いただきます。

これがンマーうまい。焼くだけなのに。
サッポロクラシックもぐいぐい進み、あっという間に食事終了。

周りにテントは2つ。
人はどっかいってるので、ただただ静か。
適当に近くの温泉で汗を流し、テントに戻ります。

ランタンの明かりに照らされ、マップルで明日の目的地を考える。
とても幸せな時間です。
酔いも回り、疲れもあり…
ちょっと早めに、北海道初日は終了。
139.JPG





次回へ続く。
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1991/03/23
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自己紹介:
社会人一年生。


旅行が好き。手段は問わず。
神社仏閣や、日本の原風景が好み。

バイクが好き。レトロチックなやつ。
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この世で一番カッコいい。
愛車はエストレヤRS(01年式)

ゲームが好き。
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